機動戦艦ナデシコ
1435話
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の中で運用出来れば、護衛するのにもそれ程場所を取らなくて済むんだけど」
レモンに代わってマリューがそう呟く。
生産プラントが幾つも並んでいる状態を守るのと、魔法球が入っている……それこそ5畳くらいの部屋の大きさを守るのとでは、明らかにリコストが違う。
勿論シャドウミラーにはメギロートや量産型Wのようにコストを無視出来る存在はいるが、それでもコストを削減出来るのであればそっちの方がいい。
そもそも、生産プラントが幾つもある場所を守るのはコスト以外にも守る場所が広いということで、難易度が高くなってしまう。
「……なるほど。可能ならそっちの方がいいかもしれないわね。魔法球を守るという意味でも、護衛はしやすいに越した事はないし」
円の言葉に皆が頷き、こうして翌日の俺のスケジュールは決まるのだった。
……いや、俺だけじゃないけどな。
今回の件は片手間に出来るものではないので、シャドウミラーの中でもかなり労力を割くことになるだろう。
そして翌日、俺達の姿はナデシコ世界の火星にあった。
技術班からはレモンやマリューを始めとした半分以上が参加しており、実働班も今日は訓練はなく、全員がこの作業に協力する為に来ている。
政治班からもエザリアが様子を見に来ており、ほぼフルメンバーという扱いに近い。
まぁ、ほぼという通り全員が集まってる訳ではないが。
「じゃあ、早速準備を始めてちょうだい」
レモンの指示に従い、技術班が量産型Wやメギロートに指示をしながら早速魔法球を設置していく。
一応ここはゲートを中心にして作られている、シャドウミラーの基地の一画だ。
既にネルガル研究所だった頃の面影は殆ど存在しておらず、以前とは比べものにならない状態になっている。
その変貌は、以前のネルガル研究所を知っている人物がここを見た場合、どこここ? と言いたくなるだろう。
そんな場所でメギロートや量産型Wがそれぞれ魔法球を備え付ける台座に、それを守る為に展開されるバリアの発生装置を設置していく。
本来なら何か頑丈なもので魔法球を覆いたいところなのだが、この魔法球からはチューリップ、カトンボ、ヤンマ、バッタといった艦が出てくる。バッタは除く。
そうなれば魔法球を何かで覆っている状況であれば、その覆っている物が内部からの攻撃……うん、この場合は攻撃と呼んでいいのかどうか迷うが、ともあれそんな行為によって破壊される事になってしまう。
俺がいれば、魔法球に入って無人機を空間倉庫に収納すればいいだけの話だが、いつも都合よく俺がいるとも限らない。
そもそも、俺は未知の世界に向かっている事も珍しくないし。
その辺を考えると、普段はバリアを展開して防御力を高めておき、内部から無人機を持ってくる
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