機動戦艦ナデシコ
1435話
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にちょっと協力して貰ってナデシコ世界でチューリップの生産プラントが動くかどうかを確認してみる必要があるわ。それでもし動くとなると……恐らく、問題なのはキブツではなくこの場所という事になるでしょうね」
「場所……つまり、次元の狭間にあるのが悪いのか?」
微かに眉を顰めたスレイが尋ねる。
少し不機嫌なのは、生産プラントがホワイトスターで使えないとなると、色々と問題が起きるからだろう。
事実、ホワイトスターの……それも厳重な警護をされている魔法区画であればまだしも、ナデシコ世界に生産プラントを設置するとなると、警備も含めて色々と面倒な話になる。
火星をシャドウミラーが実効支配しているのが、せめてもの救いか。
「恐らくそうでしょうね。それを明日確認するのよ。もしそれで上手くいけば、チューリップを含めて生産プラントはナデシコ世界に設置した方がいいでしょうね」
「ちょっと待った」
レモンの言葉に、思わず言葉を挟む。
「チューリップはレモンの説が正しいのかもしれないけど、ヤンマとカトンボ、それとバッタもか。その生産プラントまで火星に設置する必要があるのか?」
「あるのよ。いえ、バッタは相転移エンジンを含めてナデシコ世界特有の技術を使ってないから問題ないと思うけど、ヤンマとカトンボは相転移エンジンを使ってるわ。その辺を考えると、ナデシコ世界にチューリップの生産プラントと一緒にした方がいいと思うのよ。下手に相転移エンジンが爆発して、魔法区画が消滅……なんて事になったら、洒落にならないでしょ?」
そう言われれば、俺も頷かざるを得ない。
魔法区画というのは、キブツと同様にシャドウミラーの生命線と言ってもいい。
もし魔法区画が消滅するようになれば、当然魔法球の中に引き籠もってる事が多い技術班の面々も同時に消滅してしまう事になる。
それは絶対に避けるべき事態であり、多少であってもその可能性があるのであれば、レモンの言葉を受け入れざるを得ない。……技術班の研究の中には明らかに危ない物も多いのだが。
「……分かった。それに関しては全面的に支持する。幸いナデシコ世界の火星はシャドウミラーが占領しているんだし、生産プラントの設置場所に困る事はないだろ」
「アクセル君、そうなるとこの件は政治班にも関わってきますし、エザリアさんにも話を通した方がいいと思いますわ」
あやかの言葉通り、この件に関してはエザリアにも話を通す必要があるだろう。
確かに火星はシャドウミラーが占領しており、生産プラントを設置しても全く問題はないだろうが、政治的に突っ込まれる可能性は皆無という訳ではない。
である以上、政治班のトップにいるエザリアに話を通すのは必須、か。
「そうね。明日の実験次第ではそうした方がいいと思うわ。魔法球
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