第160話
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
さんが相手だと相手の方が哀れとしか思えない。」
「確かに”女神”直々の裁きなんて僕達が裁くよりえげつなさそうだねぇ?」
「それはもう大変な事になるでしょうね。何せ”影の国”に巻き込まれたフルメンバーでようやく勝てた相手なんですから。冗談抜きでゼムリア大陸に住む人々全員を相手にできますよ。」
「かつて人間族を寵愛していたように、今度はブライト家を寵愛しているんだから、根本的な所は全く変わっていないじゃない……」
フェミリンスの言葉を聞いたケビンは表情を引き攣らせ、リースは疲れた表情で呟き、ワジは口元に笑みを浮かべ、ティオは静かな表情で呟き、カーリアンは呆れた表情で溜息を吐き
「私は受けた恩を返しているまで。それに”女神”として人々が紡いだ歴史を歪めさせない為にも時空を操る存在を守護しているだけです。そんな風に言われる筋合いはありませんわ。」
カーリアンの言葉を聞いたフェミリンスは静かな表情で答えた。
(フフ……ちなみにフェミリンスは未来ではお母さん――――エステルや後に昇格したミント姉さんと同じSS級正遊撃士として活動しているのだけど……私の事は勿論、エステルの子孫達――――ブライト家をずっと大切に見守っていて、何か危機が迫れば遊撃士としての仕事を無視してでも優先して駆けつけてくれてね……今ではブライト家にとって大切な”家族”と共に”守護神”のような存在よ。エステルの子孫達からは世代を超えても”家族として”慕われ続けているわ。)
(そうですか…………私にセリカ様という”絆”という名の”救い”ができたように……フェミリンスの”絆”はエステルさん達――――”ブライト家”になるのですね…………)
(クク、”姫神”を家族扱いか。まあ将来は”神殺し”であるセリカも義理とはいえ家族の関係になるのだから”今更”かもしれんな。)
(フッ……確かによく考えてみれば、エステルの娘であるサティアと結ばれる俺にとってエステルは将来義母になるな…………)
サティアの念話を聞いたエクリアは微笑み、ハイシェラは口元に笑みを浮かべ、セリカは苦笑していた。そしてミントは自分の事情を説明して証拠として自分の姿を幼い姿にした後再び大人の姿に戻った。
「じ、時空を操る竜って…………」
(な……何よそれ!?もう滅茶苦茶だわ……!)
「もはや”女神”と同等の存在と言ってもおかしくないんじゃないか…………?」
「……なるほど。だからこそ女神自身が守っているのか……」
「悪しき事を考える輩の手に彼女の身柄を抑えられては歴史すら変わる所業になるだろうしな……」
説明を聞き終えたエマは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、セリーヌは驚き、ガイウスは信じられない表情でミントを見つめ、ラウラとヴィクターは納
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ