第158話
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……かの”剣聖”がそのような人物とは……」
ラウラは信じられない表情をし
(なるほど。家の中では”剣聖”ではなく”カシウス・ブライト”として見て欲しかったという事か。)
ヴィクターは静かな笑みを浮かべていた。
「エステル……さすがに言いすぎだと思うわよ?」
「おじいちゃんの威厳が台無しになっていくよ〜?」
その時エオリアとミントは苦笑しながらエステルに視線を向け
「父さんに威厳??そんなの最初からないじゃない。軍を一度やめる時だってリシャール大佐やモルガン将軍達に丸投げするほどのいい加減な親父だし。そのせいで大佐がクーデターを起こすきっかけになったんだから。」
視線を向けられたエステルは目を丸くした後ジト目で答えた。
「あの……あくまでエステルとしての視点だから父さんの事を誤解しないでね。」
「……承知した。」
そして苦笑しながら言ったヨシュアの言葉にラウラは表情を引き攣らせながら頷いた。
「あ、それともう一つあるわ!サラさんは言わなくてもわかるけど、今後あたしの事は”エステル”って呼び捨てや気軽な態度で接してくれていいわよ?そのファラ・サウリン卿って呼ばれても正直、くすぐったいのよね〜。」
「ええっ!?で、でもファラ・サウリン卿って”侯爵”だし……」
エステルの言葉を聞いたエリオットは驚き
「だ〜か〜ら〜!そのファラ・サウリン卿ってのは止めてって言ってるでしょう!?元々あたしの名前はエステル・ブライトなんだから!貴族の爵位や家名なんてあたしにとったら後からついてきたオマケよ!」
「なっ!?」
「き、貴族の爵位や家名をオマケ扱い!?」
「貴族の爵位や家名をそんなぞんざいに扱う等……普通に考えてありえんぞ!?成り上がったとはいえ、今の貴様は曲がりなりにも貴族だろうが!?貴族としての自覚はないのか!?」
エステルの答えを聞いたマキアスとアリサは信じられない表情で、ユーシスは驚きの表情で声を上げた後エステルを睨んだ。
「そんな事言われても、あたしはあくまで遊撃士だもん。それに貴族としての仕事をしている訳でもないし。」
「その割にはその貴族としての身分を存分に使って、エレボニア帝国では暴れ回っていたよね?確か君達を無力化しようとした領邦軍の兵士達をみんな返り討ちにした挙句、貴族達が脅してきた時もその時は”英雄王”達に相談してメンフィルに介入させるって言って逆に脅していたし、君達の態度に業を煮やした貴族が命じた兵士達ごとその貴族を気絶させたりしていたよね?クレアちゃんなんか、下手に手を出したらメンフィルどころか、”英雄王”が直々に出てくる可能性も十分あるから、放置するしかないとんでもなく厄介な存在だってボヤいて対処法を必死に考える為に頭
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