第158話
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て尋ねた。
「私の剣はエクリア様より教わりましたから、特に流派と言ったものではありませんね。私の剣術はあくまで護衛程度です。私は兄様と違って後衛で魔術による援護の方を得意としていますので。」
「魔術……!」
「す、凄いわね……その年で剣どころか異世界の魔法が扱えるなんて……」
「………さすがに皇族の護衛を兼ねているだけはあるな……」
「………………」
エリゼの説明を聞いたマキアスとアリサは驚き、ユーシスは目を細めてエリゼを見つめ、エマは複雑そうな表情で黙り込んだ。
「俺の剣は”八葉一刀流”だ。未熟な剣ながらも老師――――”剣仙”ユン・カーファイより”中伝”を預かっている。」
「ほう……”剣仙”殿から直々に剣の手ほどきを……」
「フフ、時間があれば是非お手合わせを願いたい。いつか”八葉”の剣士とも手合わせをしたいと思っていたしな。勿論妹君も時間があれば手合わせを願いたい。」
リィンの説明を聞いたヴィクターは感心し、ラウラは口元に笑みを浮かべてリィンとエリゼを見つめ
「ハハ……こちらこそ、”アルゼイド流”と戦えるなんて良い機会だよ。」
「フフ、私はどちらかというと魔術師に近いですから、剣士としてはそれ程誇れるものではないのですけどね。」
リィンとエリゼは苦笑しながら答えた。
「……勿論、もしよければでいいが貴女も私と手合わせして頂きたい。ファラ・サウリン卿。」
「あ、あたし!?何で??」
そしてラウラに視線を向けられたエステルは驚き
「私の父上のように貴女の父親は大陸中でその名を轟かせるかの”剣聖”の上、貴女自身も激戦を潜り抜けた実力者。貴女の情報を見て、同じ偉大なる父を持つ娘同士として手合わせを願いたいと思っていてな。」
「フフ、さすがに持ち上げすぎだ……」
ラウラの言葉を聞いたヴィクターは苦笑し
「アハハ……あの不良中年親父と比べたら、アルゼイド子爵の方が貫禄があって全然比べものにならないわよ〜。」
エステルも苦笑しながら答えた。
「フム……?ファラ・サウリン卿はお父上の祖国での活躍を知らないのですか?」
エステルの言葉を聞いたラウラは不思議そうな表情で尋ね
「勿論、知っているわ。でも父さんったら、あたしにはその事については全く教えてくれなかったし、遊撃士だった時はボースのハイジャックの事件だって人に心配させるだけさせて、事件が解決した後にエレボニアにいるって連絡するぐらいのいい加減なぐうたら親父よ?しかもお母さんには逆らえないし。」
「あー、2年前の件ね…………そう言えばボースのハイジャックの事件の時と時期が被っていたわね〜。」
エステルの説明を聞いたサラは苦笑し
「…………信じられん……
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