第157話
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財団の技術力では実現不可能なんです。」
「えっ!?」
「ほう…………かの”匠王”にそれほどまでの技術力があるとは……」
「……一個人がエプスタイン財団の技術力を超えているって正直信じられない……」
「彼の技術力の素晴らしさは噂には聞いてたが……まさかそのご息女達もそれ程の技術力を持っているとは。」
ティオの説明を聞いたエマは驚き、ラウラは感心し、フィーは静かに呟き、ヴィクターは興味深そうな表情でセティ達を見つめた。
「一応言っておきますが父様―――ウィルフレド・ディオンの技術力が一般の工匠の技術力だと勘違いしないで下さいね?」
「お父さんは歴代の中でも最高の”工匠”ですから。」
「それにあたし達はティオの魔導杖をちょっといじっただけだよ?」
ヴィクターに見つめられたエリナ、セティ、シャマーラはそれぞれ苦笑しながら答え
「あれのどこが”ちょっと”ですか。」
「ハハ……ちなみに俺達の武器や防具も彼女達によって創られた特注品なんだ。」
「今までの戦いで凄く役に立ったぜ?」
「ええ……量産品と違ってさまざまな魔法効果とかもあるし……」
エリナ達の答えを聞いたティオはジト目になり、ロイドは苦笑し、ランディの言葉に頷いたエリィは説明を続けた。
「ええっ!?ま、魔法効果の付与ですか!?」
「ねえねえ。それならついでに僕達の武器や防具も改造とかしてくれないかな?”工匠”って”何でも”できるんでしょ?」
エリィの話を聞いたエマは驚き、ミリアムがセティ達を見つめて尋ね
「おい、ミリアム……」
「さすがにそれは図々しいよ……」
ミリアムの疑問を聞いたマキアスとエリオットは不安そうな表情でミリアムに視線を向け
「え〜……でも相手が相手なんだからさ〜。いくらメンフィル軍からわけてもらった武器が僕達が持っていたのより強いと言っても量産品を使うより特注品を使った方が戦いが楽になるし。」
「一理あるが……今の状況ではそのような事はできないだろう。」
不満そうな表情で呟いたミリアムの言葉を聞いたガイウスは静かな表情で答えた。
「フフ、”工匠”を軽く見て貰っては困りますね。」
「そうそう!”メルカバ”にある設備だけで十分何とかなるよ!」
「勿論導力技術も知っていますから、魔導杖や導力技術が使われた武器の改造も可能ですよ?」
するとセティ達はそれぞれ微笑みを浮かべて答え
「ええっ!?」
「フム……という事は頼めば我々の武器を強化してくれるのか?」
セティ達の答えを聞いたアリサは驚き、ラウラは尋ねた。
「ええ、皆さんもこれから私達と共に決戦に挑むのですから武器や防具は強い方がいいでしょうし。」
「遠慮
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