第157話
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ーアさん。後で詳しい経緯をお聞きしてもよろしいですか?」
「んー……キーアが知っている事はそんなに多くないし、未来を変えちゃ駄目だから教えたくないんだけどー…………」
3人の疑問を誤魔化したエリゼに尋ねられたキーアは考え込んだ後疲れた表情で答え
「フフ、そのぐらいはわかっています。ですがその前に確認したい事が…………(勿論私は兄様と結婚しているのですよね?)」
エリゼは微笑んだ後真剣な表情でキーアに小声で耳打ちをし
(うん、エリゼもリィンの奥さんの一人だよー。キーアの時代ではアリサとエマもそうだけど、エリゼとリィンの子供もいるよ。)
(そうですか。それなら大丈夫です。(兄様との子供……!男の子かしら?それとも女の子?そして10年後では何人産んでいるのかしら?聞きたいけど……それは未来の楽しみにとっておかないと後で産んだ時の楽しみがなくなるし………凄く迷うわ…………))
キーアの答えを聞いて嬉しそうな表情をした。
(アハハ…………普通の人達より耳が良いあたし達はまる聞こえなんだけどねー。)
(何だか申し訳ないですね…………)
そしてエリゼとキーアの小声の会話が聞こえていたシャマーラとセティは苦笑していた。
「―――エリオット・クレイグです。えっと……よろしくお願いします。」
「―――エマ・ミルスティンです。Z組の委員長で、エリオットさんと同じ”魔導杖”の使い手ですのでよろしくお願いします。」
「へ……」
「”魔導杖”というと……」
エリオットとエマの自己紹介を聞いたロイドは呆け、エリィはティオに視線を向け
「――――話は財団から聞いています。わたしの試験用の魔導杖のデータを元にした改良型を他の試験要員が使っていると。貴方達がそうだったのですか。」
ティオは静かな表情で答えた。
「う、うん。それにしてもティオさんの”魔導杖”って僕達のとは全然違いますね……?」
「え、ええ……何だか凄まじい力があるのを感じますね……」
そしてエリオットとエマはティオが持っている魔導杖――――”エレシュキガル”に視線を向け
「―――まあ、わたしのこの”魔導杖”は特別性で材料を考えると量産は難しい上、財団では実現不可能ですので。それとわたしの事は呼び捨てでいいですよ。恐らくわたしの方が年下ですし。」
「じ、実現不可能って……」
「それじゃあ一体どうやって創ったのかしら?」
ティオの説明を聞いたエリオットは信じられない表情をし、アリサは不思議そうな表情で尋ねた。
「―――ウィルさん……”匠王”ウィルフレド・ディオンが集めた特別な素材と彼の技術、そしてウィルさんの娘であるセティさん達によって改造された魔導杖ですから、
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