第3章:再会、繋がる絆
第60話「波乱の幕開け」
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...今は頭の片隅に置いておくべきか...。」
“とにかく”...と、クロノ達は思考を切り替える。
「今は現状の対処だ。アリシアの事は時間が解決してくれる。...だけど...。」
「ジュエルシードと優輝...。この組み合わせは厄介だよ...。」
「優輝の唯一の弱点である魔力量がジュエルシードで代用されてるしな...。」
味方だと頼りになるが、敵に回れば想像以上に厄介...クロノ達はそう思った。
「...そもそも、なぜジュエルシードはあそこにあったんだ?」
「...優輝が言っていたんだ。“偽りの記憶”って。...もしかしたら、今回のジュエルシードの件は、去年の皆が解決した事件と繋がっているのかもしれない。」
「あの事件の記憶そのものが、偽りだと言うのか?」
クロノの言葉にユーノは頷く。
「....僕らだけで考えるのはダメだな。一度、アースラの皆に事件について報告して、それからどうするべきか会議するべきだ。」
「....そうですね。」
とりあえずと決めた方針に、リニスが返事する。...が、少し歯切れが悪かった。
「どうかしたのか?」
「...いえ、何か違和感が....。...こう、ジュエルシードを見てから、胸がざわついているかのような気がして....。」
「ざわつく?」
「....途轍もなく、重要な事を忘れている...そんな気がするのです。」
しかし、それが全く分からないと、リニスは言う。
「重要な....。」
「....あ、すみません。忘れてください。...今は、目の前の事を。」
「そ、そうか...。」
明らかに置いておけなさそうな事だが、確かに今はジュエルシードと優輝を優先すべきだと、クロノは何とか頭から振り払う。
「(.....この事件、想像以上に複雑になりそうだな....。)」
ジュエルシード、優輝の行動、そして微かに胸に宿る違和感。
それらを考え、クロノはそう思わざるを得なかった。
「...くそっ、あいつめ....!」
「アリシアちゃん...。」
一方、神夜達はアリシアのいる医務室で、ただただ悔しがっていた。
「緋雪の事と言い、洗脳したり見殺しにしたり....挙句の果てに椿と葵を殺すなんて....許せねぇ.....!」
「どうして...あんな....。」
「言っただろう?あいつは表面上だけ良い奴で、実際はあんな奴なんだ...!くそっ、ふざけやがって...!」
悲しむなのはとフェイトに、神夜はさも本当かのように、ただの憶測(勘違い)を押し付ける。
「.....許せない...。」
「うん..
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