暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第60話「波乱の幕開け」
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プレシア達の連絡を受け、丁度地球の近くにいたアースラはすぐに駆け付けた。
 そして、ある一室でクロノはユーノから詳しい事情を聞いていた。

「それに...ジュエルシードか....。」

「...クロノの無駄な注文が役に立ったよ...。...まさか、またジュエルシードが現れるなんて。...それも、また地球に。」

「...ジュエルシードに優輝....予想外な事ばかりだ...。」

 お互い、かつてジュエルシードに関わった事もあるため、その危険性を知っている。
 さらにそこへ優輝(偽物)が敵に回っているのだ。厄介極まりない。

「....椿...葵....。」

「...血痕と僅かな服の切れ端から、生きている可能性は低いだろう。....あいつが、そう易々と逃がすはずがないからな...。」

 優輝と友人である二人であるからこそ、椿と葵はもう生きていないと考える。
 実の所とんだ勘違いだが、今の二人にそれを判断する術はない。

「アリシアの容態はどうだ?」

「僕とプレシアとリニスで軽く診たけど、傷は軽いものだったよ。...ただ、頭を打ったみたいでしばらく目を覚まさないけど。」

「そうか...。」

 これからの事について、クロノは考える。
 ジュエルシードが再び現れ、頼りになる者は殺されたか敵に回っている。
 おまけにジュエルシードの魔力をいいように利用されては勝つことも難しい。

「はやて達は?」

「連絡は取れるがすぐに来てもらうのは難しい。...今アースラにいる人材だけで解決しないといけないな。」

「そう...。」

 他の仕事があるようで、はやて達にはしばらく協力を仰げない。
 だからこそ厳しい事件になると、二人は思った。

     コンコンコン

「入っていいかしら?」

「構わない。」

 ふとノックが鳴り、プレシアとリニスが入ってくる。

「あれ?アリシアの様子は見ておかないんですか?」

「今はフェイトが見ているわ。さすがにずっといる訳にも行かないしね。」

「それに、少々気になる事があって来ました。」

 そう言いつつ、二人はクロノ達と同じテーブルに就く。

「気になる事?」

「ええ。貴方も記録映像は見たでしょう?...彼の印象はどうだったかしら?」

「優輝の...?」

 プレシアに問われ、クロノとユーノは思い出す。
 ...そして、ふと気づく。

「....なんというか、優輝らしくなかった...ような...?」

「言動、性格がおかしい。まるで、狂ったかのような、別人のような...。」

「それだけじゃないわ。これを見て頂戴。」

 そう言ってプレシアが示したのは、昨夜の戦闘の記録の一部だった。
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