暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第60話「波乱の幕開け」
[5/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 アリシアを助けようと動こうにも、そこで優輝は力尽きてしまう。

 ...なぜ、三人がこんな森の中にいるのか。
 それは、あの時仕掛けられた魔法陣がただの転移魔法だったからだ。
 ...最も、転移の衝撃さえも三人にはダメージとなったが。

「優..ちゃん.....。」

「....葵、動けるかしら....?」

「...さすがに、きついかな...?」

 気絶した優輝を介抱しようにも、椿と葵も動けない。
 本来なら戦えない状態なのに、それでも戦ったから当然の事だ。

「...動ける、まで....どれ、くらいかかる..かしら?」

「...かやちゃんも、無理しないで.....。...デバイスになったからかな....?...10分は、かかるよ...。それでも、ギリギリ...だね。」

「そう...。」

 葵の吸血鬼の再生力を以ってしても10分かかる事に、椿は力を抜く。
 このまま、無理に動くよりも少しでも回復に体力を回した方がいいからだ。

「....霊力に、まだ余裕はある...わ...。」

「...りょー、かい。....誰か、来てくれればいいんだけどなぁ....。」

 霊力を回復促進に割り当て、二人は回復に専念する。
 骨も折っているが、式姫の二人なら霊力で元通りになるので、そのままにしておいた。

「......くぅ?」

「...はは...狐じゃあ、さすがに....無理かなぁ...?」

 ふと、葵が顔を向ければ、そこには子狐が。
 さすがにそれでは意味がないと、葵は思うが...。

「...久、遠.....?」

「...くぅ..?....神..様...?」

 その狐...久遠に椿は気づき、顔を向ける。
 そんな椿に久遠も気づいたのか、少女の姿になって駆け寄る。

「...那美を...連れてきて頂戴...。」

「...くぅ、わかった。」

 今の時間は夜。大抵の人が家にいる時間だが、緊急事態だと椿は久遠にそう頼む。
 それを聞き入れた久遠は、そのまま那美のいる場所へ向かった。

「...よかった...これで....。」

「妖狐....野生の妖怪が、まだいたんだ...。」

 これで優輝がこのまま死なずに済むと、二人は安心する。

「これで...少し安心.......。」

「...かやちゃん...?眠いの?....実は、あたし...も.....。」

 そして、二人はそのまま死んだように眠ってしまった。



















「....嘘...だろう...?」

「残念だけど、事実だよ。僕も、あの優輝がこんな事仕出かすのには違和感があるけど。」

 
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ