第3章:再会、繋がる絆
第60話「波乱の幕開け」
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く。
神夜の中ではあれで倒したと思っていたようだ。
「創造魔法...なるほど。厄介ね。」
「....これでも、ダメージは通ったんだけどなぁ...。」
砲撃魔法による煙が晴れると、そこには盾を創造した偽物が佇んでいた。
バインドを解除するよりも、防ぐ事を優先したようだ。
しかし、防ぎ切る事は出来なかったらしく、少し焦げていた。
ちなみに、剣で相殺も試みていたが、あっさり撃ち落とされたらしい。
「っ....。くっ、傷が開いたか...。」
「っ、逃がさない!!」
椿と葵によってつけられた脇腹の傷が今ので開いたらしく、偽物は撤退しようとする。
それを止めようと、神夜と奏が駆け、なのはが砲撃魔法を放とうとするが...。
「...別に、この程度の傷でもお前らは倒せる。」
「ぐっ...!?」
「くっ...!」
二人の攻撃を受け流し、そのまま偽物はなのはへと投げつける。
これにより、三人の咄嗟の行動はあっさり止められた。
「っ....!」
「おっと、動くなよ?」
「アリシア!!」
次にフェイトが動こうとして、偽物は剣をいつでもアリシアを刺せる位置に創造する。
...先程プレシアの砲撃の際にリニスが保護しておいたのに...だ。
「っ....!」
「少しでも動きを見せれば、防がれる前に殺せるぞ?」
まさに目と鼻の先。そんな位置に剣はある。
遠隔的な人質に、保護しているリニスさえ動けなかった。
「....じゃあな。」
「っ....くそっ!!」
あっさりと逃げられた事に、神夜は悔しがる。
「....椿ちゃん....葵ちゃん....。」
「...生きてる...とは言い難いかな...これじゃあ...。」
なのはとユーノは、僅かに残る椿と葵の服の切れ端を見て悲しみに暮れる。
所々にある血痕から見ても、傷が大きいはずで、逃げられたとも思わないからだ。
「....リンディに伝えましょう。...これは緊急事態よ。」
「そうですね...。」
プレシアの言葉にリニスも賛同し、一度家に戻って管理局へと連絡した。
―――...こうして、偽物が偽物だと気づかれないまま、夜の戦いは終わった。
「...ぁ....ぐ....。」
「っ......。」
「ぁ...ぅぅ.....。」
森の中、血塗れの少女二人と、吐血している少年が身動きも取れずに倒れていた。
...言わずもがな、優輝達三人である。
「....アリ...シアが.....くそ.......。」
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