少年は加速するようです Round5
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吹き出す。・・・何してんの、あの人。
「……タク。俺は今まで、先輩が一番不思議な人間だと思ってた。だけど……。」
「そうだね。あの子の方がよっぽど不思議だ。」
Side out
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subSide 愁磨
「せーえーちゃーーん!」
ドスンッ
「うわっ!?てっ、あ、あぁ、織原先輩、こ、こんにちは……。」
昼休み、能美を探し当てた俺はその背に突撃し、態とすこーしだけ首が締まる様に垂れ下がる。
目元をヒクつかせつつ微妙に振り解こうと揺れるこいつと戯れるのは非常に愉快だ。
「ちょっと能美ちゃん、この子と知り合いなの!?二年に転校して来た眠り姫ちゃんじゃん!」
「………眠り姫と言うより眠れる獅子じゃ……?」
「うん?何か言ったぁ?」
「な、何でも無いですよ?あはははは。」
確か水泳部のエースと呼ばれてる女子生徒に応え、能美が何やら不敬な事を言ったので、
締める腕に少し力を入れてやる。・・・まぁいい、今は戯れに来たんじゃない。
耳元に口を近づけ、目的の警告を済ませる。
「お前が加速世界でどれだけ暴れようが構わぬが……あの三人に現実世界で手を出すのは許さん。
どのような形であれ、だ。分かったな?」
「……っ、ええ、分かりましたよ……。」
「うんっ!ならいいんだぁ。ばいばーい。」
それだけ伝えると、あとはいつもの"眠り姫"とやらの皮を被り、その場を後にする。
さて、これで残す所、今日の予定はあと一つ。
「はやっくほうかごーになっらないっかなぁ〜♪」
昼寝する場所を探しながら、新たな力を待ち望むのだった。
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