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少年は旅行をするようです
少年は加速するようです Round5
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休んでるんだぞ!!」

「あぁ〜、そっかぁ。それでかおちゃん休みなんだね。」

「「………は?」」


修羅場を迎えていた僕と石尾は、あまりに無遠慮な、こちらを意に介していないような

のっほーんとした声に反応して、揃って横を向く。いつの間にか、ずっとそうしていたのか、

僕の机に両肘をついてこちらを見ていた。その先で、いつも髪の毛を弄っている三人組・・・の

ウチの二人が、心配そうにこちらを見ていた。もしかしたら、居ない一人が件の彼女なのか?


「でもねー、なら尚更、こんな事してる場合じゃないと思うんだぁ。かおちゃん家に行って、

慰めてあげた方がいいと思うなぁ。」

「て……テメーはさっきからなんなんだ!関係ねぇ奴は引っ込んでろ!!」

「お、おい石尾、落ち着けって!」


限界が来たのか、石尾は僕から手を離し、愁磨君を睨みつける。

すると、愁磨君も立って石尾の視線を正面から真っ直ぐに受け、言った。


「友達が謂れの無い事で非難されてるのに、関係なく無いよ。」

「だ、だから、そいつは怪しいから菅野に呼び出されたんだろうが!だから、俺は!」

「それがそもそも間違いなんだってばぁ。ボクだってすがのんに呼び出されたって言ったでしょ?

や、連行されたって言った方がいいのかなぁ?」

「な、に……?」


思いがけない告白に、石尾どころか教室が凍り付く。そう言えばさっき、いらない事を菅野に

言ったな、とか・・・そうか、だから菅野が遅れて来たのか。と僕と同じ見解に至ったのか、

石尾の目が泳ぎ始める。


「まぁ確かに、カメラ仕掛けた事でハルっちを呼び出したみたいだけど、それだって日曜日に

学校に来てたから、って理由だったんだよぉ?問いただしてみれば、匿名のメール貰って、

怪しいと思ったハルっちを呼び出したんだってぇ。」

「だったら余計怪しいだろうが!なんで部活に入ってねぇそいつが日曜に学校来てんだよ!」

「タッくんに話があったんだってぇ。ついでに、学校の落ち着ける場所教えて貰う為にボクも

一緒に行ったんだよ。その時ずーっと一緒だったから、カメラ仕掛けるなんて無理だと思うなぁ。」

「っ……!?」


今度は、僕が絶句する番だった。この場でそんな事を言ってしまえば、自分にも疑いがかかる

可能性がある。それ以前に、なんでこの子は僕をここまで庇ってくれるのか?


「それに、メールも見せて貰ったけど、ハルっち"だけ"が学校に行ったって書いてたんだよ?

しかもそれだけ。おかしいよね?善意の情報提供なら、ボクの事書かない理由ないもんね。

なら話は簡単だよね?ハルっちを犯人に仕立てたい人がメール送ったに決
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