少年は加速するようです Round5
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る事になる。
「分かった、いk「いかせるかたわけめー!」
ズパァンッ!!
はぶぅっ!?」
椅子を態と鳴らし立ち上がった瞬間、頭に重い衝撃を受けて強制的に座らされる。
何事かと後ろを振り向くと、無駄に巨大なハリセンを担いだ愁磨君が満面の笑みで立っていた。
「ハルっちさぁーあ?すがのんにいらん事言ったよねぇ?お陰で保健室で寝てたの起こされ
たんだよ?どうしてくれるの?ヒメちゃんに君のPCのデスクトップ画面バラすよ?」
「すんませんでしたぁーーー!!」
謝る事に定評のある人生の中でも、最大最速最大限を籠め、机に頭を叩きつけて謝る。
この子が送ってきたとは言え、先輩の寝顔をデスクトップ画面にしているなんて知られたら、
もう色んな事がアレな事になるに違いないって言うかなんで知ってるんだ!?と、それを見て
満足したのか、いつものゆるっとした表情に戻った。
「うん、素直に謝れるのは美徳だよ、大切にしてね?あ、そう言えば今日の放課後時間ある?」
「…………って、オイオイ待て待て。何話し続けようとしてんだ!?こっちが先だ、ろ。」
そのまま話を続けようとした愁磨君に、再起動した石尾が掴みかからんばかりに迫ろうとし、
女子と一部男子から睨まれ、押し留まった。・・・お陰で、僕への冷ややかな視線も若干減った。
「うん?いーちゃんはなんの用なの?」
「いーちゃん呼ぶなっつってんだろうが!!ったく。」
およそ1.5倍強という身長差にも関わらず、小さい方が優位に立っていると言う意味の分からない
状況に陥った石尾はコホンと咳をして、僕に向き直る。
「……有田、お前菅野に呼び出されたんだってな。」
「うん。」
僕の返答を聞いて、教室が再び、僅かに温度を下げる。
「ならお前なのかよ、女子シャワー室にカメラ仕掛けたの。」
「違う!!」
自分でも予想以上の声が出て、石尾ともう一人の男子が目を丸くする。
即座に返す言葉を思いつかなかったのか石尾は丸坊主に近い頭をがりっと擦っただけだったが、
もう一人の男子が口を開く。
「まぁ有田もここじゃそうだなんて言えないだろ。でも今時、学校が何の証拠も無しに呼び出し
なんてしないだろ。疑わしいけど証拠はない、って感じか。」
「……でもな、俺は証拠が無いからってはいそうですかとお前を放っとく訳に行かねぇんだよ!」
突然、激昂した石尾は両手で僕の襟を掴むと無理矢理立たせ、怒りに燃える視線をぶつけて来る。
「いいか、あのカメラが見つかった時、シャワー室には俺の彼女も居たんだよ!あいつすげー
ショック受けて、昨日今日学校
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