暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第33話「秋十ペアVSユーリペア」
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者はいる。
  それの代表的な存在が、なのはだったのだ。

「(...私が、状況を変えないと...!)」

  このままだとジリ貧。そう思った静寐は行動を起こす。
  ...今まで防戦だったのに、いきなり攻勢に出たのだ。

「何を....?」

「(私は篠咲君のように経験が豊富じゃないし、桜さんのように才能に溢れている訳でもない。...そんな私がエーベルヴァインさん相手に打てる手は...!)」

  一度離していた間合いを詰めようと動く静寐。
  もちろん、そんなのはいい的になるだけなので、ユーリは炎弾を放つ。

「(チャンスは一回!炎弾が私とエーベルヴァインさんの直線上にない位置から...跳ぶ!)」

  “イメージは重要”。そう秋十に言われた静寐は、“飛んで”速く移動するのよりも、“跳んで”速く移動するのを選んだ。そちらの方がイメージしやすかったからだ。

  そして、その動きは....。

「....えっ...?」

「(間髪入れずに、篠咲君に...!)」

  ユーリに対処の暇を与えず、直撃ではないとはいえ、一撃を入れた。

  “瞬時加速(イグニッション・ブースト)”を発動した静寐は、ただ愚直に加速した。
  ただ真っすぐに加速したその速度は、一時的とはいえユーリの反応を上回った。
  そして、すれ違いざまに少しだけ斬り、そのまま秋十の方へと向かう。

「ぁああああああっ!!」

「っ....!?」

     ッギィイイン!!

  勢いのままに秋十の下へ向かい、静寐はなのはに斬りかかる。
  不意を突いた攻撃に、なのははまともに受ける事となり、防御の上からSEを大きく削られる事となった。

「篠咲君!」

「助かった...!...気を付けろ。まともに剣を受ければすぐやられる。」

「...なんとか、してみせるよ...!」

  短く会話を終わらせ、相手を切り替える。
  すぐに秋十は動き出し、ライフルで飛んできていたユーリの炎弾を撃ち落とす。

「...待たせたな...。」

「...作戦では、先に鷹月さんを倒しておくつもりでしたが....。」

「...正直何者だよ高町さん...。なんか剣術やってるのは分かったけど。」

  改めてユーリと対峙する秋十は、思わずそう呟く。

「凄いですよなのはさんは。スプーンで紙コップに綺麗な穴を穿つんですから。」

「....は?」

  まるで桜のような事をやってのけたと言うユーリに、秋十は呆けてしまう。
  ...瞬間、多数の炎弾が秋十を襲った。

「やべっ!」

「はぁっ!」

「させるか!」

  炎弾を対処している所にユーリはバルフィニカスで斬りかかり、それ
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