暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第33話「秋十ペアVSユーリペア」
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の動きで一気に間合いを詰め、ブレードを振るう。
  それにより、なのはに攻撃をさせないように防御させる。

「ちょっとショックだぜ...!今まで努力してきた剣の技術じゃなくて、ISの操作性でしか上回れないなんて...!」

「えっと...なんかごめんね?お父さんもお兄ちゃんも厳しいから...。」

「おまけに良い師もいたのか....ならしょうがない、なっ!」

  ISの技術はなのはよりも断然秋十の方が上だ。専用機持ちだから当たり前だが。
  それによって、なのはの剣を封じながら立ち回る。

「(鷹月さんは....まだ、無事か....!)」

  動き回りながらも、秋十は静寐の方を見る。
  そこでは、必死になりながらも、何とか凌いでいる静寐の姿があった。







「“パイロシューター”!」

「っ、また...!」

  放たれる炎弾を、大きく旋回しながら躱す。
  躱しきれないのはライフルでなんとか撃ち落として凌ぐ。

「はぁっ!」

「っ....!ぐっ...!」

     ギィイイン!

  しかし、凌ぎきった瞬間をバルフィニカスで斬りかかられ、静寐は吹き飛ばされる。
  なんとか展開が間に合ったブレードで防いでいるが、SEは削られている。

「(ダメ...!私じゃあ、防御してても敵わない...!)」

  攻撃どころか、防御もままならない状況に、静寐は焦る。

「....秋十さんと特訓してただけあって、なかなか倒せませんね...。」

「(...ライフル代わりの杖と、近接用の大鎌にも変形する斧....秋十君が言うには、どちらもSEを消費する武装らしいけど....!)」

  放たれる炎弾は僅か3発ほどで、バルフィニカスもスライサーフォームには変形していない....つまり、SEをあまり使わずにユーリは戦っているため、防御していてもほぼ確実に勝てない状況なのだ。

「そう易々と倒されちゃ、篠咲君に申し訳ないから...ねっ!」

「そうっ、ですか...!」

  振りかぶられたバルフィニカスを、ブレードで防ぐ。

「それよりも、いいの?篠咲君の相手を貴女がしなくて?」

「...しばらくは持ちますよ。...もしかしたら、倒してしまうかもしれませんね。」

「え.....?」

  自信に満ちたユーリの言葉に、チラリと静寐は秋十の方へ視線を向ける。
  ...そこには、互角に近い戦いを繰り広げている二人がいた。

「嘘...!?」

「どこにでもいるものですよ。...隠れた実力者と言う者は!」

  そう、いつもはのほほんとしている本音のように。
  専用機を持っていなく、何かしらの肩書きがある訳でもない生徒でも実力
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