暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第33話「秋十ペアVSユーリペア」
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
訓のおかげでまだ持っているレベルだ。

「(今までにない攻撃の仕方...!桜さんなら余裕で対処できるだろうけど、俺には...!)」

「ISだと安定しないけど...もう一度!」

「っ...!」

  もう一度振るわれるブレードを、今度は受けずに避ける秋十。
  不用意に受け止めると、またSEを減らされると思ったからだ。

「(考えろ!あの攻撃は普通の攻撃と何が違った!?)」

  いつまでも彼女を相手にはしていられない。
  そう思った秋十は急ぎながらも冷静に分析する。

「(攻撃はきっちりと防いだ。ブレードもなんら普通のブレード...だとすれば、ブレードの振り方に何か....!)」

  再度振るわれるブレードを躱しつつ、秋十はなのはの手元を見る。

「っ....!その振るい方は...!」

「っ...!?」

  そして、ある事に気づく。
  振るう瞬間、適度に力を抜き、衝撃を徹すようになっている。

「知っているの...?」

「...これでも剣を何度も振るった事のある身だ。...その剣術は知らないけど、どういうモノかはわかる...。」

  今まで培ってきた経験で、秋十はなのはの扱う剣術の特徴を見抜いた。
  ....そう、()()()()()()()()()と、秋十は気づいたのだ。

「“心に水を宿す”...!」

「っ...はぁっ!」

   ―――御神流“(とおし)

  衝撃を徹し、防御の上からダメージを与えるその一振りを、秋十は逸らす。
  勢いを阻害せず、ただ軌道をずらす事で、その剣術の効果を受けずに済んだ。

「見切られた!?なら...!」

   ―――御神流“(ぬき)

「っ、なっ!?」

  “水”の動きをした秋十を、ブレードの穂先が掠める。
  たった一撃で、“水”の動きを捉えかけたのだ。

「これも躱される...ならっ!」

「まだ...あるのか!!」

   ―――“御神流裏奥義之参・射抜(いぬき)

  咄嗟に“風”を宿し、回避しようとする秋十に対し、なのはは突きを放った。

「―――ガッ...!?」

  まさに刹那の如く。超高速で放たれた刺突を、秋十は躱しきれなかった。
  ...いや、かろうじて直撃を避けれたようで、そこまで大きくSEは削られなかった。

「(っ....攻めて攻撃を止めなければ....!)」

  “風”と“水”を宿しても躱しきれない。
  間違いなく剣の腕は相手の方が上だと判断し、攻撃させないように動く。

「は、ぁっ!!」

「っ....!」

     ギィイイン!!

  “風”
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ