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ヨハンだがこんな状況を覆す
フラッグファイターはスピード命
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の少年と戦いたいのだ」

 「我々もガンダムを所有していて、その相手との戦闘を許可するとしてもですか?」

俺の言葉にグラハムの目は鋭くなる。
正に偽りを許さず、といった具合だ。

 「並みの機体でない事は保証しよう。ワシも見ておる」

 「成程、しかし戦闘を許可するとはどういう事かな」

 「そうね、私も聞きたいわ」


 「人間が成長する事に必要な物とは壁だと思う」

 「壁?」

 「そう、それを打ち破るか乗り越えるかは人によりけりだが
 自身を高めるためには必要な経験だ。だから、その相手の超えるべき存在として、私は戦闘を許可するというわけだ」

ただ、道なき荒野を進むより競う相手、超えるべき存在がいてこそ人は成長できる。
少なくともビアンを見て、俺はそう思う。


そして俺の話を聞いた彼は、己が手で仮面を壊し素顔を見せ

 「わかった。ならばこのグラハム・エーカー君の誘いに乗ろう」

 「決まったようだね。ではすぐに出るとしよう、厄介な事になる前にね」


そこからは小型輸送車で移動し、基地に戻った。
勿論、途中軍の探査があったが運がいいのかテロが起き、そちらに目が言っていたので通り抜ける事ができた。




 「これはすごい…教授たちはこんなものを…」

ビリーとグラハムが見ているのは俺達の機体。
無論リオンシリーズやHAROにも驚いていたが…

 「ヨハン、私の機体制作は可能かね」

 「可能だ。だが能力が分からなければ作りようがないな。
 まずは、模擬戦をこれでやってデータを取ろう」


差し出したのは俺達がよく使用するVRシステムを使ったヘッドギア。

 「これは・・・一体どうやってデータを取るんだい?」


目を輝かせながら質問をしてくるビリー。
技術畑の人は総じてどこか変なんだとつくづく思う。


 「これは電脳世界で疑似的な戦闘を行う事ができるデバイスだ。
 無論、肉体は動かないが自分が操作するのと何ら変わりはない代物。
 これで戦闘データを取って、大凡のパイロットの能力を図る事ができる」

 「興味深いね…教授が帰りたがらないのも頷けるよ」

早速グラハムは装着して模擬戦を始めたようだ。


途中やはり彼に合う機体がデータにない事がネックになったので
ビリーに大体のデータを入力してもらい、足りない部分は今のGN-Xに合わせた。

ガンダムとの模擬戦に、終始喜んでいるグラハムがいたのだが。
俺のデータを基にしたガルダ(リミッターON)に負け、詳細を聞きに来たグラハムに
今はあれ以上の挙動とスピードをしている事を告げると悔しがっていた。

さすがフラッグファイター…。



終始、彼ら
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