機動戦艦ナデシコ
1434話
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ってくる。
照れ隠しにしても、何故俺に当たる……いや、この場合は俺に当たるのが当然なのか?
ともあれ、そんな円に変わって口を開いたのは美砂だった。
「ううん。ちょっと昨日の夜が激しくて……ね」
「……うぇっ!? そ、そ、そうですか。えっと、その……盛んでしたね?」
いやまぁ、うん。お盛んだったのは間違いないけど……
にしても、綾瀬も既に成人してるのに未だにそっち関係の話題に耐性はないのか。
桜咲並だな。
それに比べると、円は顔を赤くしながら視線を逸らし、美砂にいたっては艶然とした笑みを浮かべていた。
ともあれ、顔を赤くした綾瀬だったが、やがてとある店で足を止める。
その店はマジックアイテムを売っている店。
しかもその辺にある店という訳ではなく、アリアドネーの関係者がやっている店だ。
そして紹介されたのは、現在アリアドネーの騎士団の中でも頭角を現している綾瀬。
つまり、この店で何かを買う分にはまずぼったくりはないということになる。
いやまぁ、俺やフェイトはともかく拳闘士として名前の知られている円や美砂からぼったくるような真似をする奴がいるとは、とても思えないんだが……
それでもさすが魔法界と言うべきか、ぼったくりをする奴は誰が相手であろうとする。
そういう面倒臭い真似を警戒しなくても済むようにって事で、今回綾瀬に連絡を取って信用出来るマジックアイテム店を紹介して貰ったのだ。
「こ、ここです。いいですか? くれぐれもお店の中で変な真似はしないで下さいです。ここで変な真似をされたりしたら、私の方で問題になるですから」
慌てたように告げる綾瀬だったが、この場合の変な真似ってのは別に喧嘩だとかそういう事ではなく、店の中でイチャつくなって言ってるんだろう。
いや、フェイトにも言ってるって事はやっぱり喧嘩の類も含まれてるのか?
ともあれ、俺達は店の中へと入る。
「いらっしゃい。あら、ユエ。やっときたのね。きちんと商品は用意してあるわよ」
耳が長い……エルフに似た種族の女の店主は、店の中に入ってきた俺達を……正確には綾瀬を見て、笑みを浮かべてそう告げてくる。
「ありがとうございます、ジャネット。今日は無理を聞いて貰って助かりました」
「いいのよ。こっちだって商売なんだもの。ダイオラマ魔法球なんて高価な品を……それも、5つも。ちょっとその辺のお金持ち程度じゃ買えない金額よ?」
「接続キットの方はサービスしてくれるですよね?」
「ええ。こんなに大きな取引、それこそ個人じゃなくて国とだって中々出来ないもの。それをさせて貰うんだから、そのくらいはサービスするわ」
魔法球というのは、1つであってもとんでもない値段がする。
それを5つなのだから、冗談でも何でも
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