第155話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ースが待機している会議室にまで来た。
「……私だけを呼ぶという事は……何か内密の話があるのですか?」
「ええ…………」
「エステルさん達には知って欲しくない事でして…………本当なら貴女にも知って欲しくないのですが…………私達が信仰している貴女には誤魔化したくないので、是非聞いてもらいたいのです。」
「………一体何でしょうか。」
ケビンとリースの話を聞いたエイドスは真剣な表情になった。
「―――――昨日、教会より連絡が来ました。マリアベル・クロイスが教会の上層部達の過半数の意見によって”外法”認定された事が。」
「幾ら”外法狩り”を廃業したとはいえ、”外法”を狩るのは俺達”星杯騎士”の役目です。ワジにも指示は行っていますが……俺達は今回の戦いでマリアベル・クロイスを”狩ります”。」
「…………そうですか。悲しい事ですが……クロイス家は”やり過ぎました”。”塩の杭”を持っているのもその事が関係しているのですね?」
リースとケビンの説明を聞いたエイドスは重々しい様子を纏った後真剣な表情でケビンを見つめ
「!?何でそれを……!」
エイドスの言葉を聞いたケビンは驚いた。
「――――”塩の杭”は遥か昔夫と出会う前に私が見つけ、封印した”天災”と言ってもおかしくない強大な呪具です。封印した私なら当然”塩の杭”の気配も感じ取れます。」
「んなっ!?」
「という事は”塩の杭”は貴女が遺したアーティファクトではないのですか……!?」
エイドスの説明を聞いたケビンは目を見開き、リースは信じられない表情で尋ねた。
「当たり前です。愛すべき”人”にとって天災となるような物をわざわざ創って人々の為に絶対に遺しません。」
「そうですか………………」
(つーことは”塩の杭”が現れた原因はエイドスさんの封印の術の効果が切れた線が考えられそうやな…………)
エイドスの答えを聞いたリースは安堵の表情で頷き、ケビンは真剣な表情で考え込んだ。
「しかし…………”塩の杭”を持っていても平気な事にも驚きましたが、七耀教会はマリアベル・クロイスを”そこまでして”滅したいのですか?」
「ええ…………”至宝”を創るなんて、貴女にしか許されない所業ですし、しかもその”至宝”を己の野望の為に使った挙句、時間をも自由自在に変えて歴史を捻じ曲げようとする事は絶対に許されない事です。」
「それにマリアベル・クロイスの魔導師としての実力も未知数です。念には念をという意味も込められているのだと思います。」
エイドスに尋ねられたケビンとリースはそれぞれ答え
「……確かにそうですね。”塩の杭”に込められてある呪力はあまりにも凄まじく、よほど強力な結界を張らない限り、”触れるだけ”で触れ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ