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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜二大国の落日〜後篇(8章終了)
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彼女の処遇についてはセドリック達と相談してから決めるべきだ。」

「わかった。リセル、連れて行け。」

そして怒気を纏っていながらも静かな表情で答えたオリヴァルト皇子の答えを聞いたヴァイスは頷いた後リセルに視線を向け

「ハッ。」

「そんな……!どうかお許しを……!オリヴァルト殿下…………!ルーファス!私を助けて!」

「幾ら助けを呼んでも無駄ですよ。無駄な抵抗は止めて下さい。」

「クッ……!私を誰だと思っているのよ……!離して!離して―――!」

リセルは喚く夫人の両手を拘束した後、喚いて暴れ続ける夫人を連れて部屋から出て行った。



「ヴァイス…………できれば父上の埋葬はボク達の手でやらせてくれないかな?」

「……ああ。それと俺達が討ち取ったアルバレア公爵とカイエン公爵の死体はどうする?全て終わった後、エレボニア皇帝の件をエレボニア全土に住まう民達に知らせて、カイエン公爵とアルバレア公爵を晒し首にするか?」

「…………いや。父上は病死した事にしてくれ。―――――内戦が長い事続いた事や、内戦を起こしてしまった事に責任を感じて心労が祟ったと。必要ならボクやアルフィン達も証言しよう。」

ヴァイスに尋ねられたオリヴァルト皇子は静かな表情で答え

「殿下!?」

「………………」

オリヴァルト皇子の答えを聞いたゼクス中将は驚き、ミュラー少佐は真剣な表情でオリヴァルト皇子を見つめていた。

「…………エレボニアの民達には新たな未来が待っているんだ。それなのに憎しみを抱えたままでは先に進めないし、きっと明るい未来を手に入れる事はできない。それに何も知らないユーシス君を含めたアルバレア家、カイエン家の親族達には何の罪もないのに、エレボニアの民達から蔑まれ、憎まれる事になるからね。……これ以上憎しみを生み出してはいけないんだよ。”クロスベル問題”や”百日戦役”…………そして宰相殿が行った改革のように。」

「殿下…………」

「………………」

決意の表情で語ったオリヴァルト皇子の答えを聞いたゼクス中将とミュラー少佐はそれぞれ辛そうな表情をし

「お前がそちらを希望するのならば、その形になるように手配しよう。…………ん?―――俺だ。エイフェリアか。…………」

ヴァイスは目を伏せて頷いた後、鳴り始めたエニグマに気付いて通信を開始した。

「…………わかった。離宮の完全制圧が終われば連絡してくれ。なお、皇妃の警護は厳重にしてくれ。――――先程離宮の制圧に当たっていたエイフェリアから連絡があった。プリシラ皇妃を離宮内で保護したそうだ。幸い傷つけられた様子はなく、長い間監禁されていた影響か、衰弱しているが命に別状はないそうだ。」

「おお…………!」

「……皇妃はご無
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