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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜二大国の落日〜前篇
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実なる家臣だよ。」

「…………………………」

静かな笑みを浮かべて言ったオリヴァルト皇子の言葉を聞いたオズボーン宰相は呆けて黙り込み

「フフ……ハハ………ハハハハハハハハハッ!これは驚いたぞ、”黄金の戦王”!!まさか情事で”氷”の心を溶かした挙句、自らの”駒”にするとは!見事だ……!まさかここまで私の”遊戯”が狂わされる事になるとはな…………!」

やがて大声で笑いだして不敵な笑みを浮かべた。

「――――オリヴァルト殿下。どうやらその様子ですと貴方もエレボニア帝国が滅ぶことを受け入れた挙句、”六銃士”に膝をおったようですな?」

「まあね。――――満足かい、宰相殿。貴方が目指した腐敗した貴族勢力が完全に崩壊し、エレボニア帝国どころかこのゼムリア大陸を激動の時代へと変えた事を。」

オズボーン宰相に不敵な笑みを浮かべて尋ねられたオリヴァルト皇子は真剣な表情でオズボーン宰相を見つめ

「ええ、満足ですとも!惜しむらくは”遊戯盤”を用意した私がまんまと嵌められ、完膚なきまでに敗北したことですね。この”遊戯”は”六銃士”とメンフィル帝国の動きを見誤った私の落ち度です。」

「ほう…………その言い方からすると、よもや新たな”遊戯盤”を用意するつもりなのかな?」

不敵な笑みを浮かべて語ったオズボーン宰相の言葉を聞いたオリヴァルト皇子は目を細めてオズボーン宰相を見つめては懐から銃―――――”音銃エウリアーサ”を出して銃口をオズボーン宰相に向け

「フフ…………”いつか用意”し、”再び始める”つもりですよ、新たなる”遊戯”を。―――――それではオリヴァルト殿下、再び貴方とも”遊戯”が出来る事を心から祈っておりますよ。」

見つめられたオズボーン宰相は不敵な笑みを浮かべて会釈した。するとその時オリヴァルト皇子は会釈した後不敵な笑みを浮かべ続けて自分を見つめ続けるオズボーン宰相の眉間目掛けて銃撃を放った!するとオズボーン宰相の眉間に風穴が空くと共に血が流れ始め、脳を撃ち抜かれたオズボーン宰相は不敵な笑みを浮かべたまま即死し、絶命したオズボーン宰相の死体は地面に倒れた!

「悪いけどボクはお断りだね。2度と貴方のような”怪物”は相手にしたくないよ。」

銃を懐に仕舞ったオリヴァルト皇子はオズボーン宰相の死体を見下ろして真剣な表情で呟いた。



「――――終わったのか?」

その時ミュラー少佐が部屋に入って来た。

「…………ああ。君も見てご覧よ、オズボーン宰相の死に顔を。」

「…………撃たれたというのに笑っているな………………」

オリヴァルト皇子の言葉を聞いたミュラー少佐は不敵な笑みを浮かべ続けているオズボーン宰相の死体を見つめて真剣な表情で呟いた。

「下手したら化けて出て来るか
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