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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜二大国の落日〜前篇
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「――――真に仕えるべき主を見つけた。唯それだけの事です。」

睨まれたリアンヌは淡々と答えた。

「フ……フ…………まさか貴女がそんな女……だったとはね…………ねえ、レオン…………どうしてそんな小娘になびいたの……?私のどこが不満……なのかしら……?」

リアンヌの答えを聞いた”蒼の深淵”クロチルダは妖美な笑みを浮かべてプリネに一瞬視線を向けた後、レーヴェを見つめ

「――――貴女のような毒婦、こちらからお断りだ、”蒼の深淵”!!」

「人の恋路を邪魔する人は馬に蹴られるという諺があるでしょう!」

見つめられたレーヴェはプリネと共にそれぞれの武器でクロチルダの心臓を貫き

「ガハッ!?おの……れ…………”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”…………!貴様の未来に呪いあれ…………!」

心臓を貫かれた”蒼の深淵”クロチルダは憎しみの表情をして心臓を貫いた後、レーヴェと共に自分から離れたプリネを睨みながら絶命し

「――――マスターの幸せは誰にも邪魔させません!十六夜――――”斬”!!」

するとその時ツーヤが抜刀してクロチルダの首を斬り飛ばし

「可愛いプリネを呪おうとするなんて、絶対許さないっ!!ゼロ・アンフィニ!!」

エヴリーヌが膨大な魔力や闘気が籠った矢を放って”蒼の深淵”クロチルダの死体を塵も残さず消し飛ばした!



〜同時刻・バルフレイム宮〜



「フッ…………見事だ、”六銃士”にメンフィル帝国よ…………”遊戯”は私の敗北だ。」

同じ頃、エレボニア帝国の皇族の居城であり、帝国政府の中心地である”バルフレイム宮”の隠し部屋の窓から見える連合軍によって蹂躙され、次々と命を落としている領邦軍の戦いの様子を見ていたオズボーン宰相は口元に笑みを浮かべていた。するとその時扉が開かれ――――

「やあ、宰相殿。心臓を撃たれたにも関わらず、まさかまだ生きていたとはねえ。本当に人間ではなく”怪物”じゃないかと疑ってしまうよ。」

オリヴァルト皇子が真剣な表情でオズボーン宰相を見つめて呟いた。

「これはこれは、オリヴァルト殿下………よくこの場所がおわかりになられましたな?」

オリヴァルト皇子を見たオズボーン宰相は目を丸くした後静かな笑みを浮かべ

「――――君の最期の頼みの綱である”彼女”が教えてくれたのだよ。」

「ほう?まさかまだ生きていたとは………………それにしても一体どうやって私の”子供”に口を割らせたのですか?」

オリヴァルト皇子の話を聞いたオズボーン宰相は興味深そうな表情をした。

「フッ…………ヴァイス―――――ヴァイスハイト皇帝がベッドの上で彼女に”本当の愛”を教えてくれたようでね。今の彼女はヴァイスを愛する一人のレディにして忠
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