外伝〜クロスベル警察”特務支援課”の情報〜前篇
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「――――”英雄王”リウイ・マーシルンの側室の一人にして、”癒しの聖女”にとっては養母に当たる方なのよ。」
「ええっ!?あ、あの”英雄王”のですか……!?と、という事は……」
「……”姫君の中の姫君”の腹違いの母に当たる。」
「ぼ、僕も今初めて知ったし…………それにしても何で”英雄王”が娶った人ってみんな情報局の情報網に引っかからないのかな〜?」
サラの説明を聞いたアリサは驚き、フィーは静かな口調で呟き、ミリアムは表情を引き攣らせた後疲れた表情で溜息を吐いた。
「け、けどどうして看護師の方がわざわざ自ら戦場に向かうのでしょうか……?」
「……ルクセンベール卿から話を聞いたけどその人はロイド・バニングスの兄の婚約者でバニングス一家とは家族同然の付き合いがあったらしいわ。恐らくその関係だと思うわよ。」
不安そうな表情で呟いたエマの言葉を聞いたサラは答えた。
「こ、婚約者!?」
「じゃ、じゃあなんで今は”英雄王”と結婚しているんですか……!?」
サラの答えを聞いたアリサは驚き、エリオットは信じられない表情で尋ねた。
「――――その婚約者が殺されたのよ。犯人が不明という形でね。」
「!!」
サラの話を聞いたその場にいる全員は目を見開いて息を呑み
「へ〜……この人が犯人不明という形で事件が暗礁に乗り上げた被害者であるガイ・バニングスの婚約者だったんだ〜。」
「ミリアムちゃんは知っているの?」
目を丸くして呟いたミリアムの言葉を聞いたエマは尋ね
「うん。当時いたガイ・バニングスっていう捜査官は相当優秀でエレボニアやカルバードからも厄介者扱いされていた捜査官だったらしくてね〜。ガイ・バニングス殺害の犯人はガイ・バニングスの存在を疎んだカルバードかエレボニア(僕達)の仕業とまで噂された事もあるくらいだよ?」
「……あたしも話だけは知っているわ。クロスベル警察のガイ・バニングスは当時の遊撃士協会でも知られていた名前だから。」
「……どうやら彼女もまた俺達のように色々と理由がありそうだな……」
ミリアムとサラの説明を聞いたガイウスは目を伏せて呟いた。
「あ、ちなみに彼女はイーリュン信徒で攻撃はできないらしいけど、彼女の護衛として”神狼”が常についているそうよ。」
「”神狼”……ですか?」
「まるでお伽話の中に出てくる存在みたいな呼ばれ方ですね……」
(なっ!?”神狼”ですって!?何故”眷属”が……!確か”彼ら”は”盟約”に縛られて人に力を貸すことはできないはずよ!?)
「ま、実際そんな存在よ?なぜなら―――――」
サラの説明を聞いたマキアスとエマは不思議そうな表情をし、寮の出入り口で聞き
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