機動戦艦ナデシコ
1433話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「おお、アクセル! ちょっとこっちに来て手伝ってくれないか!」
俺の顔を見るなり、フィリオが叫ぶ。
見るからに忙しそうではあるが、それでも嬉しそうにしているのは……やっぱりこういうのが好きだからこそなんだろうな。
現在俺がいるのはナデシコ世界の地球。
木連から戻ってきて、暫くぶりにレモン達と熱い夜を過ごした翌日だけに、太陽が黄色い中でライブ会場へとやってきていた。
……コンサートに参加するシェリルは、昨夜体力を消耗し過ぎて魔法球で休んでるけど。
何しろ随分久しぶりだったから、それこそ最後の方は色々な意味で物凄いことになっていた。……昨夜というか、早朝だけど。
ともあれ、その結果レモンを含めた全員が体力の限界に近くなっており、シェリルと共に魔法球で休んでいる訳だ。……正直、自分でも少し頑張り過ぎたかと思う。
技術班、実働班、政治班……その殆どが開店休業状態だ。ああ、政治班はトップがエザリアだから、普通に動いているか。
けど、あやかと千鶴の2人も魔法球で休んでいるので、当然のように戦力が半減している。いや、違うな。エザリアとレオンの2人とあやかと千鶴の2人では当然前者の方が戦力的に上だ。戦力が半減じゃなくて、3割り減ってところか?
「手伝いって言っても、別に俺は必要ないだろ? 量産型Wとかメギロートがいるし、ナデシコ世界からもスタッフを呼んでるんだし」
今回の件がシャドウミラー主導のライブなのは事実だが、同時にそれはナデシコ世界にとっても非常に大きな出来事となる。
異世界の歌手が……それも銀河規模でトップを独走していた経験を持つ歌手がライブをやるのだから、ナデシコ世界の住人の注目を集めるのは当然だった。
同時に、全世界規模のライブとなれば当然その規模は大きくなる。
少し大袈裟な言い方かもしれないが、公共事業と言ってもいいだろう。
ミスマルとしては、それに対して当然労働力を斡旋して仕事を見つけ出す。
事実、こうして見る限りだと当初予想していたよりも量産型Wの姿は少なく、ナデシコ世界の住人の数が多い。
勿論重い物を運ぶ時とかは、メギロートを使ってはいるのだが。
正直、俺がこうして見に来る必要はなかったような気がする。
いっそ、今からでもネギま世界に行くか? 木連で入手した生産プラントを使用する為の魔法球はまだ入手していないんだから、そっちを重要視してもよさそうだが。
「いやいや、やっぱりライブの時のセッティングはしっかりとやっておかないとね。……それより、今回の件の主役のシェリルはどうしたんだい? リハーサルとかはまだだだけど、出来ればある程度この会場を見て意見があったら聞きたかったんだけど」
純粋な疑問としての視線を俺に向けてくるフィリオ。
うん、お前が男女関係
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ