Ammo09。目覚めると……
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だよ」
父さんは実は脳筋に見えて、結構な読書家でもある。
その為、あの人のことも詳しく知っている。
だから、俺は盗聴対策であえて読書好きやあの人のファンしか知らなさそうな別の名で彼のことを聞いてみた。
「そっか。その人は今も父さんのお友達と一緒にいるの?」
「いいや、用事があるからと『仕事仲間』と帰られたよ。『新人さん』を二人連れてね」
なるほど、解りました。
その新人さん、『人外』なあの方達ですね。解ります。
そして、『仕事仲間』ってことは……あの組織の一員が来たと。
ああ、気絶してよかった。
あんな濃いメンバー相手にしてたら命いくつあっても足りないぜ。
そして、シェリングフォードさん……もとい、シャーロックは上手く逃げたんだな。それも『吸血鬼』を連れて。『人外』な強さを誇るRランク武偵から逃げれるとか、どんだけ『人外』なんだよ。
勝てないはずだ。でも……あの『人外』に金次は一撃入れちゃうんだよなー。
さすが、金次さん。俺達に出来ないことを平然とやってのける。そこに痺れる、憧れる!
だけど、ただの憧れで終わすのはなんか嫌だな。
原作開始まで後7年……なんとかそれまでに強くなって絶対に『一撃』入れてやる!
倒したい目標が出来たから頑張る……この考えって『普通』だよな?
父さん達の話しはそれからも続き、気づけば日が暮れる時間になっていた。
ああ、やっと終わった。
こんなに時間かかるなんて……っていうか、お二人さん。
怪我人だってこと忘れてませんか?
怪我人ってことで思い出した俺は父さんが部屋を出る寸前に気になってたことを聞いてみた。
「そういえば父さん」
「ん? なんだい?」
「左胸が痛むんだけどさ。ちゃんと弾は摘出されたんだよね?」
「……」
え? 何故無言??
その沈黙かなり怖いんだけど。
「……そうだな。その事も話さないといけないよな。うん、わかった。
話そう。ただし、夕飯が終わって心にゆとりが出来てからだ。人間何事にもゆとりが大切だからね」
いや、父さん。その言葉でだいたい悟ったよ。
ああ、そうか。薄々そんな気はしてたんだけど……やっぱそうなんだな。
あれ? そうなると……と、ここで重大な問題に気づいてしまった。
俺、今10歳なんだけど……もしかして成長遅れてチビなままなんじゃ?
原作開始時点のアリアが身長142p程だったから小4で成長が遅れた未来の俺はそれ以下ってことにもなりえるわけで。
これ、かなりヤバくね?
男で身長142p以下とか……考えただけで死にたくなる。
ズーン、と落ち込んだまま、俺は父さんの後に続いて部屋を出た。
俺が目覚めた場所は大きな屋敷の一室で、軽く15畳くらいあったが、それと同じ広さの部屋が廊
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