Ammo09。目覚めると……
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う獲物を見つけた、そんな意地悪そうな顔をしている。
ってか、すばるんて俺のことか。
「なんだよ、すばるんって……」
人に変なアダ名付けんな!
そのアダ名はいろいろアウトだ。
俺はロリコンコーチじゃない。
「えー、すばるだから略してすばるん?」
「……何で略して字数が増えるんだ?」
そして、何故疑問系?
「あ、本当だ??」
気づいてなかったのかよ。
突っ込みどころ多いな。
「ほら、おきて。おきたらりこと遊ぼ?」
腹の上に跨がいながら俺の腕を引っ張る理子。
「んしょ、んしょ」と一生懸命引っ張るその姿もとても可愛らしさかった。
「あはは、そんな力じゃ俺は起こせないぞー?」
一生懸命引っ張る姿は大変可愛らしいが、俺を引っ張りたいならトラックでも持ってきやがれ!
などとしょーもないことを考えながら、ベッドに横になったまま動かない俺を見て、理子は。
「むぅ。おきてー。おきなきゃ、すばるんのねがおを撮ったカメラをらんらんにわたすよ「さあ、起きよう。今すぐ起きよう。いやー今日もいい天気だなー!」……すばるん」
そんな哀れ目で俺を見るな!
俺の寝顔をらんらんに渡したら絶対ロクなことにならないだろう。
下手したら将来、それをネタにゆすられるかもしれないんだぞ。
というか、撮った写真あるなら今すぐ消せ!
「カメラを渡せ」
「キャハハ、おにさん、こちら」
理子は笑いながら俺の腹から飛び降りると、サイドポニーテールした髪を揺らして部屋を出てしまう。
俺は起き上がって理子の腕を掴もうと手を伸ばしたが、起き上がった瞬間、ズキズキと身体が痛み出したので、その手は理子の腕を掴むことなく空回ってしまった。
くそ、痛え。全身が痛い。
酷い筋肉痛だ。無茶をし過ぎたな。
高圧電流を身体に流すのには慣れていても、それで戦闘をしたのは初めてだったから、持続時間や技を使った後の後遺症まではハッキリと解らなかった。
これはまだまだ改良しないと使えないな。
それに……。
左胸の奥が妙に痛む。
ただ単に撃たれた傷が痛む……ってのもあるけど、それとは違う痛みがある。何故かは解らないけど、理子や幼馴染み達のことを考えると痛みと動悸が増す。
それに高揚感っていうのか。なんか知らんが、もっとドキドキ、ワクワクしたい。
もっと女と触れ合いたい。
もっと戦いたい、なんて思っちまう。
どうしたんだ一体?
疲れで変なテンションになってんのか?
寝てたはずなのに身体が重いし。
これがいわゆる心的外傷後ストレス障害って奴か?
戦いでストレス感じまくった反動が原因で、もしかしたら痛みや動悸がするのかもな。
などと考えていると。部屋の扉を叩く音が聞こえて。
返事をする前にガ
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