Ammo07。吸血鬼と名探偵
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人間と戦りあってきたから、ブラドにも勝てる自信があった。
蘭豹は香港で恐れられたマフィアの娘として、その人脈と筋肉を武器に、私は拷問紛いの尋問を武器に。
しかし、そんな私達でも目の前に佇む怪物、吸血鬼には歯がたたなかった。
戦闘開始から10分後。
「くっ……不味いで、何度傷つけても再生可能とかチートすぎやろ……」
「かっは……確かに絶対絶命ね。遺書でも書いとく?」
「あほか。まだまだ、余裕やわ……」
満身創痍ながらも笑顔で答える蘭豹。
私はそんな相方を見て同じく微笑み、化け物……ブラドに、残った力を全てぶつけてやる!
そう思って、蘭豹と共にブラドに向かって駆け出した。
私達の意地、武偵としての『誇り』にかけて、ブラドに一撃入れてやる!
そういった決意を胸に秘めてブラドに近づく私と蘭豹。
と、その時、4発の銃声が鳴り響き、ブラドがその巨大を大きく揺らし、今にも倒れそうになっていた。
……?
ブラドに駆け寄るとブラドの体にある目玉模様のど真ん中に弾丸が命中して風穴が開いているのが見えた。
「はっ? 何がおこったんだ!?」
二人して今起きたことに戸惑いを感じていると大広間の扉の前に一人の少年が銃を構えてたっているのが見えた。
ああ、やっと来たのね。
来るのが遅いのよ……。
『『______待ってたわ、昴!』』
サイド 昴
地下路から地上に出て城内に浸入すると、奥から銃声が聞こえた。
音が聞こえた方に走って向かうと、そこには大きな扉があり、内部からは人の気配や、争う音。
それに、人体の、筋肉が動く音が聞こえてきた。
扉をそっと開けると、そこにはいかにも満身創痍といった状態の蘭豹と綴がブラドに向かって駆け出していた。
(オイオイ、無駄死にする気か……仕方ない。
本来なら目撃者なしで倒したかったんだが……)
俺はホルスターから右手にデザートイーグル、左手にファイブセブンをそれぞれ抜き、ブラドに向けて発砲した。ブラドを倒すには、ヒルダと同じように体のどこかにある4箇所の魔臓を同時に破壊すればいい!
ヒルダと違い、3つの魔臓の位置は目で確認しやすいしな。
では4発同時に弾を当てるにはどうすればいいか?
そんなの簡単だ!
まずは、普通に1発ずつ発砲し、即座に第二射を……ガンダールヴの反射神経を便りに速撃ちをすればいい。
『不可視の銃撃』……原作において、カナ、遠山金一の得意技の一つ。
本来なら、シングルアクションリボルバーで放たなければ真の速撃ちではないが原作知識を便りに使った。
もちろん、これだけではなく銃弾撃ちを併用させ4発の弾丸をブラドの弱点である左肩、右肩、右腹脇……そして、僅かに開いた口の中
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