Ammo07。吸血鬼と名探偵
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罪臭が……だが、それもいい!
「……見たくないの?」
「……」
あ、鼻血が……。
しばらくして、鼻血が治った俺は改めて本題に入ることにした。
「さて、理子りん。俺がここに来た理由だけどな……」
「もう、バニーガールネタはいいの?」
「ネタとか言うな! って、それは置いといて」
「置くの?」
置かして下さい、お願いします。
「俺がここに来た理由……それは君を助ける為だ」
「……ッ、助けてくれるの?」
俺の答えが予想外だったのか、理子がかなり驚いた顔をしている。
くそ、こんな可愛い理子にこんな酷い仕打ちをするとか……ブラドの奴、死刑だね!
「ああ、他に人探しもあるんだが……まずはそこから出ようか。危ないからちょっと後ろに下がってくれ」
俺は理子にそう言うと、手にした木刀を頭上に掲げて。
「ギ◯ストラッシュ!」
雷神モードの状態を維持したまま、木刀を横に振り下ろした。
アバ◯ストラッシュと変わらないだろう、っていうツッコミはなしでな。
あくまでもなんちゃって、だからな。
鉄の冊子は、まるで豆腐のようにスパァァァアアアと斬れた。
恐るべし、ギ◯ストラッシュ!
なんて、アホなこと考えていると。
「……夢じゃない。夢じゃないんだ! 私は自由になれたんだ!
ありがとうー、ありがとう昴!」
ガシッと理子に抱きつかれた。
ちょっと苦しい。
ガリガリに痩せてるとはいえ、理子は女の子だから結構、柔らかいし。
まだ、無いとはいえ、その……当たってるしな。
いや、どことは言わんが。
そんなことを考えながら、俺は泣き叫ぶ理子の背中を優しく撫でてやるのだった。
「落ち着いたか?」
「うん、ごめん。もう、大丈夫!」
落ち着いた理子を離し、気絶したままのヒルダを起こす。
「ほら、さっさと起きろ。起きないと口の中にニンニク突っ込むぞ?」
「んにゃ〜……ニンニクは嫌ぁ……って、何してたの、私?
……っ、人間の分際で高貴なる私を引きずって走るなんて……これだから人間は」
「知らん。勝手に気絶したのはそっちだろうが!
それより、ほら、行くぞ。理子も後ろに隠れなくても大丈夫だから……」
「理子? ……お前は!」
ギリリ、と犬歯を剥き出しにしながらヒルダは理子を睨みつける。
仇敵にでもあったかのような、表情だが……理子、ヒルダになんかしたのか?
「そんなに睨むな! 理子が怖がるだろうが……頼むから喧嘩はしないでくれよ?」
「……誰のせいだと思ってるのかしら?」
「ぐすっ……昴〜〜〜やっぱ恐いよー」
うーん、この2人の仲の悪さ、なんとかならないかなー?
原作通りなら、
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