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夜空の武偵
Ammo06。囚われの少女
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ろう。ヒルダだし。吸血鬼(ヒルダ)ならそう簡単に死なないから多少乱暴に扱っても問題ないしな。
そんなことより……待ってろよ、理子達。今いくからな!
今、助けに行くよ。

「 いたら返事しろ______?? 理子____________??」

アリスの姉は名前は書類で知ったが容姿が解らないので、とりあえず容姿も解る理子の名前を叫んでみた。
狭い地下道を走っていると、その声が聞こえた。

「______??」

いる。誰かいる。
声が聞こえた場所へ向かって全力で走ると、一つの牢の前に辿り着く。
その牢の中に……居た。
一人の囚われの少女が。
ボロボロの服だか、布切れを身に纏ったガリガリに痩せた金髪の少女。
長い間こんなところにいたせいか、くすんで見えるが、よく見ればその髪の色はもともとは美しい金色(ハニーゴールド)だと解る。
それを短いツインテールにしたその少女は間違いなく。

(______峰・理子______!)

大怪盗の血を引く、この世界のヒロインの一人だ。
その彼女が目の前にいる。
そんな彼女がボロボロの布切れを纏った姿で軟禁されている。
その事実を、その姿を目にした俺はとりあえず、引きづるようにして連れてきた(何故か気を失っていたが)ヒルダを足蹴しておいた。

「@tgdjjwja?」

そんなことをしていると理子は何やら驚いたような声を出したが、すまん、何を言ってるのかさっぱり解らん。人間翻訳機の蘭豹を連れてくるんだった……失敗したな。
何やらヒルダを足蹴した俺に驚いているようだが、アレか?
「ヒルダはりこりんの獲物だー、勝手に倒したらぷんぷんがおーだぞ!」っていうノリか?
だったらすまん。何故かは知らんが気を失ってるから、今のうちに好きに教育してやってくれ。
なんだったら手柄もやる。
名誉とか特にいらないからな、俺は。
依頼さえ果たせればいいんです。
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