SAO
第3話 本当の第1歩
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ア開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?これは大規模なテロなのか?あるいは身代金目的の誘拐事件なのか?と』
俺はもうそれしかない...と考えたが、それを覆す発言がまた聞こえた。
『私の目的は、そのどちらでもない。それどころか、今の私は、既に一切の目的も、理由も持たない。なぜなら……この状況こそが、私にとっての最終的な目標だからだ。この世界を作り出し、”観賞”するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを造った。そして今、全ては達成せしめられた』
周りがまた凍り付いた。
『以上で《ソードアート・オンライン》正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の──健闘を祈る』
その言葉とともに、あの赤い茅場昌彦と名乗る巨体なローブ男が姿を消し、
周りに聞こえるのは、始まりの街に流れるBGMだけだった。
「うっうっ...」
「嘘だろ...なんだよこれ、嘘だろ?!」
「ふざけるな、はよここから出せ?」
「出してよ!ねぇ出してよぉ!!」
「こんなの困る!この後約束あるのに!」
「嫌あああ!返してよ!嫌ああああ!」
周りいたプレイヤーが叫び、大音量でプレイヤーの叫びが聞こえる。
悲鳴 怒号 罵声 懇願 咆哮
あるものは頭を抱え、両手を突き上げ、抱き合い、罵り合った。
「ふっふざけるな!」
「?」
俺はもう切れた
「何が”私の目的はどちらでもない””理由もない””鑑賞” ふざけるな!何が「諸君らの健闘を祈る」だとぉ! 俺らを何だと思ってる」
「おい!見てるか茅場昌彦!お前を絶対に!第100層で、倒してやる!」
「...シュン」
は?おれはあまりにイライラしすぎて、混乱してた。落ち着いたかもしれん
「私、シュンのコンビとなって、一緒に冒険へ出る」
「へ?」
突然の提案で、思考が止まる
「なんでいきなり?」
「私、さっきの茅場昌彦の発言で、大ファンだったのに突然裏切られ、絶望してた」
「でも、さっきのあなたの発言聞いて、ちょっと勇気をもらった」
「え、あ、その、ありがと」
おれはその言葉しか言えなかった。
あの怒号を見て勇気をもらったなんて、ちょっと意外だったが。
「だから、私はあなたと一緒に冒険をして、あなたを守る!だからシュンは私を守って」
俺はその励ましで、だんだん正気を取り戻してきた。
あとちょっといらってたら、たぶんフェルを残してソロになかったかもしれん。
「ありがとうフェル 励ましてくれて」
「さっきのことば あたりめーだろ!一緒に旅するなら、お前をサポートするのは当然だろ!」
「うん!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ