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ラブライブ!〜満身創夷の龍と9人の女神〜
第6話・夢
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ってたお前なら、確実に俺らの学校の人数減少も保てるだろうし、何よりお前の中学時代の夢、柔道選手だろ?叶える為にもいいんじゃないのか?』
          ......
柔道か...まぁ、俺も今は亡き両親に影響されて昔やってたな...確かに友達無しでも柔道はできるな。

...只、俺にはブランクあるし、何よりも_______
...まぁ、今答えられる事じゃ無いな。
「...考えときます。それじゃ切ります。んじゃまた。」
ピッ...ツーツーツー

「夢か.....まぁ、俺はどう足掻いても夢なんて叶いはしないだろうな。才能と本気が違う。無理だ...」

無理だ。俺には柔道選手になるなんて無理な話だと思う。
確かに焔司さんの言う通り、俺は中2迄は柔道はクソ強かった。一応全国には行けた事もある。だが、あの時から、俺は他人との、才能が違う事が解った。「努力すれば必ず報われる」という名言があるが、それは違う。どれだけ努力をしても、個人差って物がある。俺は.....
いや、もう考えるのは辞めよう。

そう思った龍哉は、靴を履き、夕飯を買いに出た。その日の夜空にある月や星は、すぐに雨が降りそうな程の厚く黒い雲に覆われていて、見えなかった。

焔司side

「はぁ...彼奴にも困ったもんだ...」
俺は、とある用で現在東京のとある山に来ている。今日は体育の俺受け持ちの授業無かったし、どこかの教室を受け持ってる訳でも無い。だから理事長に頼んで少し早く帰らせて貰った。だから今、普通に某所に行ける訳だ。

剣谷龍哉。彼奴は、産まれた瞬間から災難に襲われ、それでも数年前までは必死に柔道等色々な事で光を見ようとしていた。その時はまだ、彼の血は燃えていた。只、あの時に起きた事件の連続で、彼奴は絶望し、俺は何もしてやれなかった。俺はどうしても、何をしてでも、彼奴にもう一度光を見せてやりたい...!だが、もしもう一度昔の彼奴に戻るとしたら...いや、仮定の話は辞めよう。
そして気が付いたら、もう山道も終わりに差し掛かっていた。そして目の前にある幾つもの物の目の前に座り、目を瞑る。
「...彼奴は、まだ立ち直れて無い。只、俺はどうにもできないかもしれん。
    ...
なぁ、お前ら。もう少しだけ待ってほしい。」
そして数秒間、黙祷する。そして目を開けた。
目の前には、十個以上配置されている、奴等によって殆ど壊された墓が、佇んでいた。
「...そりゃ、こんだけの数の人、しかも大半が龍哉の知り合いだった訳で、何の罪も無い龍哉があの時、罪をアイツに擦られて、捕まったんだ。そりゃ..グスッ...絶望すんのも...無理は...無いよな...可哀想にな...龍哉.....うっ...」
そう独り言を呟いた焔司の眼には、涙が浮かんでいた。

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