121部分:第十四話 死者の顔その八
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宮の奥に向かいながら彼等に話した。擦れ違ってからだった。
「御前等にな。好きなだけ飲め」
「それも宜しいのですか?」
「ワインも」
「ソーセージやハムも届いてただろ」
このことも彼等に問うた。
「それで楽しくやりな」
「わかりました。それでは」
「御言葉に甘えて」
「俺も楽しんでくる」
また従者達に言う。
「御前等もな。息抜きをしときな」
「有り難うございます」
「背負うのは俺一人でいい」
今の言葉は従者達には届かなかった。
「俺一人でな。黄金聖闘士だけがな」
この言葉と共に宮の奥へと姿を消した。デスマスクはその背に死者達の呻き声を聞いていた。しかしそこに彼が知っている顔が五つだけないことには気付いていなかったのだった。
第十四話 完
2008・10・5
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