第ニ十一話。変わる日常
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たエロい話ですね」
「また、って、お前にはしたことないよな!」
「お前『には』?」
「うぐ……いや、誰ともしてないです。はい……」
一之江の奴、相変わらず鋭いなぁ。
今朝、アランの馬鹿から電話が着て、延々とエロ話されたせいで余計なことを言っちまった。クソぅ、アランの馬鹿のせいで、一之江に弁明しないと俺の身が危ない。
なぜか、一之江は俺が女子にそういう感情向けるのを嫌がるからな。
いや……普段の俺には大助かりなんだが。
「まあ、どうせまたアランさんから電話で『聞いてくれよ。愛しのモンジ。この前、駅前で理想な女性を見かけたんだ。大和撫子を体現した、黒髪の女性を。あんな美人なかなかいないぞ。何より……巫女さんだぜ! 巫女さん! 本物の巫女さんを祭りの日や初詣の時以外に見たのは初めてだったが……やっぱ、巫女さんは最高だよなー! しかも、かなりボインだったんだぜ! こう、ボインっと……』とか話されたんでしょう?
なんなんですか。そんなに胸が大きいのが重要なんなんですか?
あんなの脂肪の固まりじゃないですか。そうですか、そんなに脂肪好きなら、いっそ死亡させてあげましょうか? ふふふ……」
「誤解だーーーーー!!!!!」
アランの馬鹿、なんてこと言いやがる。
というか、何故一之江がそれを知っている?
「いつも言ってるじゃないですか。貴方の事は解ります」
なんだろうな。一之江の姿が一瞬だが、どこぞの武装巫女と重なった。
一之江に弁明し、宥めること数十分。
ようやく、一之江が落ちついたところで本題に入る。
「で、大事な話ってなんですか?」
「ああ……驚かないで聞いてくれ。
実は……」
「____??」
全てを話し、話し終えた俺の顔を驚きの表情を浮かべて一之江が見返してくる。
俺はこの時ある決意をしていた。
そして、その決意を実行する為には、一之江の協力が必要だ。だから彼女には全てを話した。
俺の身に起きた事も。前世の事も全て。
後悔はしてない。
ずっと黙っている選択肢もあったが、悩んだ末に全てを話すことにした。
武偵憲章にもあるしな。
『仲間を信じ、仲間を助けよ。』って、な。
仲間に信じてもらうには、俺が誰よりも仲間を信じないと始まらねえから。
だから、一之江に話した。
一之江は何も言わず、黙って俺の話を最後まで聞いてくれた。
そして、最後に。
『どんな選択をするのかは主人公である貴方次第です。私達『物語』は主人公に従うだけです。
ですが……どんな選択を選ぼうと、私達は……私は最後の時まで貴方の後ろにいます。決して逃しませんので安心してください』
そう言って微笑んだ。
まあ、その10秒後には背中をザクッだったけどな。
そして、その
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