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101番目の舶ィ語
第十九話。螺旋
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ち』させること。それが俺が思いついた方法だ。アリサが魔術を使う以上、その魔術には代償が必要なはずだからな。
しかし、『(エネイブル)』の能力である消去がどれくらいの範囲を無効にできるのかは把握出来ていなかったからそこは心配なところだったが、今ので自身の身体が届く範囲内なら問題なく打ち消せるってのは解った。これなら『夜話』を放たれても対抗出来る!

「なるほどなぁ、確かにリアの語る『夜話』は一つだけだ。同時に複数の『夜話』を『朗読』することなんて流石に出来ないからな。だが、それをバラしてもいいのか?」

「構わないさ。全力の理亜の一撃を攻略しないと、本当の覚悟なんか示せないからね」

「ちなみに言っとくが、私に魔術を使わせて代償で自滅させる気なら意味ないぜ?
なぜなら、この『アゾット剣』には『悪魔がいる』っていう噂があるからな。その悪魔が私の代わりに魔力を使ってくれるから私は代償を支払わなくていいわけだ」

「へー」

何故か、アリサの味方であるスナオちゃんがよくわかってなさそうに返事をしたが……なるほど。そんな方法もあるのか。それならキリカの代償を肩代わりするってのもできそうだな。
ん? まてよ。肩代わり……かぁ。
ヒステリアモードの俺はある方法を思いついた。

「どうかした?」

考え込む俺に音央が尋ねてくる。

「いや、ちょっと思いついたんだが……」

確かに今思いついたこの方法ならアリサの破天荒な力もなんとか出来る気がする。
だが、余りに危険過ぎる。俺一人ならいいが、後ろにいる音央を巻き込むのは許容出来ない。
だから、それは副案にして先に思いついたあの方法(・・・・)を試すことにする。

「音央、もう少しだけ俺から離れていてくれ。これから使う技は全身(・・)を使うから、きっと音央もタダじゃ済まないかもしれないから……」

「わ、解ったわ……」

頷いて音央はより後ろに羽ばたいていく。
そして、俺に指摘された理亜は……。

『______その男性には未来を変える力が備わっていました______』

理亜が静かに『朗読』を始める。
と、同時に______俺の体から、魂から力が抜けていく感覚を感じた。
ああ、やっぱり解ってたのか。

『世界がどんな風に変化していくのか。まるでゲームの選択肢のように脳内で解るのです。その選択肢を選べばどんな風に物事が進んでいくか。どんな結末を歩んでいくか。手に取るように。自分自身が思い描いた未来へと導くことも出来たのです。そして、その力を持った男性はその力で様々な、絶対に出来ない(不可能)と言われていた出来事を出来ること(可能)へと変えていきました』

理亜が語る度に、俺は力が削がれていくのを感じていた。頭の中、奥からは強い動悸を感
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