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101番目の舶ィ語
第十八話。死の予兆
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か、本格的に人間辞めた感がするのは何でだろうな。

「来るわよ、モンジ!」

「解ってる??」

俺は真っ直ぐその主砲を見つめた。
敵が銃器を使ってくるなら俺にとってはアドバンテージがある。
なぜなら銃技や銃弾を返す技は俺の十八番だからな。
まあ、今回はビームだけど。
光学兵器を相手にするのは初めてじゃない。
シャーロックの『緋天』、孫の『レーザービーム』……ビーム系の攻撃を攻略する仕方の復習と予習はとうの昔に済ませてある。
だから、あとは技を出すタイミングさえ、間違わなければいけるはずだ。

「さあ、来い!」

(この桜吹雪……散らせるものなら)

「いっけえー!」

俺の台詞とスナオちゃんの号令が同時に発せられると、アリサは魔法陣の浮かんだ両手を思いっきり前に突き出し。

「全ての可能性を塗り潰せ?? 『絶死の結末(デッドエンド)』ーっ??」

さっきの比ではない、巨大な砲撃を解き放った。
放たれた一撃は真っ直ぐ、俺達に向かって突き進む。
眩い光が視界を埋め尽くし。飛行する程度では避けられないほどの範囲を正に「塗り潰す」かのように埋めて封じるような一撃。
俺達はその光を真正面から見据えて、全身に力を込めた。

(散らしてみやがれー!!!)

「モンジ??」

音央の叫び声が聞こえるのと同時に、俺が突き出した右手にその光が直撃する??

「うおおおぉぉぉぉぉぉ??」

俺はその光を突き出した右手の掌で受け止める!

(もし、この世界の認識が大きな歪みによって乱れてるっていうのなら……もし、歪みのせいで不幸な奴らが生まれてるだとしたら。もし、歪みによって『破滅』に向かうのを止められないなら______そして、そんな奴らを助けられる可能性を。全ての可能性を塗り潰そうとするのなら______『世界』の『破滅』。それを止めるのが不可能っていうのなら______)

「だったら、俺は……全ての不可能を消し去ってやるー!」

俺が叫び声をあげた瞬間、バリーンとガラスが破れたような音と共に。
放たれた光は『消滅』した。
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