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101番目の舶ィ語
第十八話。死の予兆
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ゾット剣の銃身が怪しく水色に光輝き始めたのだ。

「『千の夜話(アルフ・ライラ)』こそ、ロアにとっての『死の予兆』! さあ、ハンドレッドワン(エネイブル)、ロアの死をたっぷり詰め込んだ一撃をお見舞いしてやるぜ??」

アリサが高らかに宣言した。離れていてもその声が聞こえるのはアリサ達との距離が大声を出せば届く距離というのもあるが、離れていてもアリサの声がよく通るからだ。
理亜の声を届かせることが出来る、とかじゃなくて安心したが……『千の夜話(アルフ・ライラ)』を一撃として放つ、だと?
そんなこと可能なのか!
俺達が見ているうちに、茨の蔦で縛られたアゾット剣の先端に青白く光る魔法陣が生まれていた。

「『夜話』の装填完了!」

アリサの声が聞こえたその時。
その砲口に青白い光の粒子が集まっていき______。

「行くぜ______『終結砲撃(クロージュアー・カノン)』??」

「てーっ!」

スナオちゃんの大声と共に人差し指を振り下ろすと、青白い光が砲口から放たれ、俺と音央に襲いかかった。その砲弾は魔法陣によって増幅され、巨大な光の渦になったものだった。

「うおっ」

「きゃっ!」

その砲撃は一瞬で俺達のもとへ達し、音央の背中に生えていた羽に直撃した。
直撃された片羽は一瞬のうちに撃ち抜かれ、音央はぐらっ、とバランスを崩して落下し……そうになったのを間一髪のところで音央の手を取り防いだ。そして、そのまま音央を抱き寄せる。
抱き寄せた音央の体は恐怖で震えている。
震える音央を強く抱き締めてやり、安心させるように声をかける。

「大丈夫だよ、音央。君は俺が守るから」

「あ……あんがと。でもへんなとこ触ったら殺すわよ」

「へんなこと? それはどこかな?」

「ばっ、バカ! 変態、変態、変態ー! あんまりジロジロ見んな!」

「やれやれ。助けたのに……姫はご立腹か。女心は難しいね」

強く抱き締めたせいか、間近で音央の匂いを嗅いだり、柔らかい感触を確かめたせいもあり、俺はまたなっちまったようだな。
タイミングがいいのか、悪いのか。早速アリサに告げられた女難の予兆が当たった気がするよ。
なーんて思いながら、今された攻撃を思い出しゾッとする。
今のは……間違いない。『対抗神話』の力を込めた超遠距離精密狙撃。
それで狙撃してきやがった。しかも、ワザと羽だけを狙って。
かなり精密な射撃が出来るみたいだな。さすがに今の一撃だけじゃ、絶対半径(キリングレンジ)……必ず狙撃出来る正確な距離までは解らないが。
いや、今の砲撃はそんな距離なんか関係ないくらい圧倒的な飛距離だった。
空の彼方まで飛んでいったように見えたからな。
そもそも、実弾じゃなくて、ビームという時
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