宝探しゲーム
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ィに手をつねられていたソフィアがさっきの司会の言葉に首を傾げていた。だが、俺たちはその点については何も疑問を抱いておらず、ルール説明に耳を傾けている。
『ルール説明は以上となります。ご質問はありますか?』
質問がないからいいんだけど、これはどうやって質問するのかな?念話なんだから頭の中でイメージするだけでいいのか、はたまた手をあげて聞いてみるのがいいのか。それを聞いてみようかな?ゲームには関係ないけどね。
『ないようなので、早速始めます!!『リング探し』ゲーム、開始です!!』
それと同時に頭の中に響いていた声が聞こえなくなる。恐らくゲーム開始に従って、平等にするために運営との連絡を取れないようにしたというところからな?
「じゃあ、早速動こっか?」
「待って!!」
リングを探しに動き出そうとした俺の手を掴んだのはシェリアだった。いきなり手を掴まれた俺は前に行こうとしていた体にブレーキをかけられ、後ろに倒れそうになる。
「な・・・何?」
「作戦を決めてから動こっ。ね?」
手分けして街の至るところを探していこうと考えていた俺とは違い、もっと効率的に探せる方法を考えようと提案している天神。そんな時間があるなら、早く探しに出掛けた方がいいと思うんだけど・・・
「レオンが変なところ引くからちゃんと準備しないとね」
「向こうが入ってきたんじゃん」
作戦会議のために円を作った俺たち。なのだけど、シェリアとレオンが揉め始めてしまい、二人を宥めて話を進めていく。
「どんな作戦で行くの?」
「手分けして探すしかないと思うんだけど・・・」
最初に、ウェンディと俺が一番手っ取り早い作戦を提案する。それにはソフィアも頷いているが、シェリアとレオンは頑なに首を縦に振ろうとはしない。
「そっか、みんなは相手のこと知らないのか」
すると、レオンがなぜかそんなことを言い出す。どういうことなのかわからない俺たちは、頭に?を浮かべて首を傾げていた。
「この競技だと、たぶんあたしたちの相手が最強だよ」
「え?なんで?」
聞いた話によると、相手の予選通過順位は五位・・・あれが分かりにくかったからなんとも言えないけど、とても脅威になるとは思えないんだけど・・・
「このゲームは宝探しゲーム。そして最強戦士たちの所属しているギルドは・・・」
「トレジャーハンターギルド」
「「「・・・え?」」」
まさかの本職を相手にしなければならないことに、頭の中が真っ白になる。この競技最強の敵を相手にしなければならないとなり、早く動き出したい気持ちを沈めて、入念な作戦会議へと移行したのであった。
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