宝探しゲーム
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」
「「缶蹴り?」」
「あれ?シリルたち知らないの?」
どんな競技なのか予想し合っていると、前にいたレオンが歩く速度を緩めて俺たちの隣に並ぶ。その彼が言った単語に聞き覚えがなくオウム返しすると、彼は驚いた表情を見せ、簡単に説明してくれる。
「かくれんぼの進化系みたいなもんだよ。指定された場所に缶を置いておいて、鬼は隠れている人を見つけたらそれを踏んで、鬼じゃない人はその缶を蹴るともう一度始めからゲームをスタートさせられるんだ」
へぇ、と声を漏らす俺とウェンディ。以前までのギルドだと、同じくらいの年齢の人がいなかったから、そういう遊びをする機会がなかったんだよなぁ。レオンやシェリアは魔法学校で友達と遊べてたりしただろうし、色んな遊びを知ってるんだろう。
「二回戦はもしかしてそれ?」
「どうかな?外なら何でもできるから、決め付けることはできないよ」
そういうゲームもあるんだということを伝えたかった様子のレオン。なるほどと頷いていると、長い通路がようやく終わり、校舎の外にある闘技場へとやって来る。
「なんだ、お前たちも勝ったのか」
そこには既に俺たち以外の二回戦進出チームが出揃っていた。圧勝だったらしく、余裕を感じさせる佇まいのリオンさんが、やって来た俺たちにそう声をかける。
「なんだ、リオンくんたちが負けてたら盛り上がったのに」
「残念だったな。お前を懲らしめるまでは負けるわけには行かないんだ」
本来の力を取り戻したことで、最近調子に乗っているレオン。その鼻っ柱をへし折ってやりたいとリオンさんは考えているらしく、生意気な発言をする彼に額をぶつける。
「へぇ、楽しみだよ」
だが、レオンもそれに臆することなく押し返すように睨み付ける。実はこの二人って仲悪いのかな?蛇姫の鱗に入ってから彼らがぶつかり合っているシーンをよく見る気がするんだけど・・・
『全チーム揃いましたので、二回戦の対戦種目を発表したいと思います。皆さん、前にある魔水晶ビジョンをご覧ください』
闘技場に鳴り響くアナウンスを聞き、全員が一斉にそちらを向く。競技名からどんなものなのかおおよそ想像できるんだろうし、聞いておかないと出遅れる恐れがあるからな。
その場に集った20人の選手の視線が集まる巨大なビジョン。たくさんある競技の中からランダムで選んでいるらしく、次々に単語が表示されているが、次第にそれが遅くなっていくと、決定された種目の名前が大きく表示される。
『二回戦の種目は【リング探し】に決まりました!!』
「リング探しゲーム?」
一回戦同様、わかるようなわからないような名前の種目を見て首を傾げる。その辺に落ちているリングを拾っていくってことなのかな?でも、さっきの競技
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