外伝〜最後の特別実習〜
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オーガロッソ)”、”血染め”までいるとの事ですし。彼らの担任である私の同行も認めて頂けないでしょうか?」
Z組の様子を見たサラはヴァイスを見つめて尋ね
「ちなみにサラ君はかつてA級正遊撃士として名を馳せた強者だから文句なしの戦力だよ。」
「ほう?――――いいだろう。貴女の同行も認めよう。」
オリヴァルト皇子の説明を聞いたヴァイスは目を丸くした後頷き
「……ありがとうございます。」
ヴァイスの答えを聞いたサラは会釈をした。
「ヴァイスさん。よければ我が軍の飛行艇を一隻、彼らをクロスベルへと運ぶ事を指示しましょうか?」
「…………その方がいいかと。ガレリア要塞が”クロスベル独立国”が保有していた謎の人形兵器によって消滅させられたため、線路も消滅し、鉄道でクロスベルに向かう事は不可能な上、現在の状況では帝国内の飛行船を使う事は不可能ですし……」
クレアが説明を続けた。
「そうだな………」
プリネの申し出とクレアの説明を聞いたヴァイスは頷きかけたその時
「いや…………彼らを決戦の場へと運ぶ飛行艇はボクが提供しよう。」
その時オリヴァルト皇子が申し出た。
「何……?」
「殿下、まさか…………」
申し出を聞いたヴァイスは眉を顰め、ヴィクターは驚き
「”カレイジャス”を彼らの為に使うのですか?」
「まあ…………!それは良い提案ですね!」
目を丸くしたセドリック皇子は尋ね、アルフィン皇女は微笑んだ。
「”カレイジャス”…………もしかしてあの”アルセイユ”の二番艦と言われるアルノール家専用巡洋艦の事ですか?」
「その通り。フフ、かつてリベールの”アルセイユ”がエステル君やボク達を最終決戦地――――”リベル=アーク”や”幻影城”へ連れて行ったように、”カレイジャス”も”Z組”の面々を最終決戦地へと連れて行く事になるとは、これも”アルセイユ”としての運命かもしれないね。」
目を丸くしたプリネに尋ねられたオリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべて頷き
「―――プリネ姫。アルゼイド子爵を一時的にでいいので、”カレイジャス”の艦長に戻すことを許して頂けないだろうか?元々あの船の艦長はアルゼイド子爵なんだ。彼には”Z組”を最終決戦地へと連れて行く資格はある。」
「……勿体なきお言葉です…………」
プリネを見つめて言ったオリヴァルト皇子の話を聞いたヴィクターは静かな表情で会釈をし
「……そういう事でしたらいいでしょう。アルゼイド子爵。”Z組”の方々を無事最終決戦地へと連れて行き……そして全員無事で戻って来て下さい。」
「ハッ!」
プリネの指示に敬礼をして答え
「――――”特務支援課”が最終決戦地であるクロスベル湿地
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