外伝〜最後の特別実習〜
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た時点でクロイス家は滅ぼされたのではないか?」
尋ねられたアリサは考え込み、ユーシスは静かな表情で答えてヴァイスを見つめて尋ねた。
「ディーター・クロイスは俺達の手で殺害した。だが、奴の娘であるマリアベル・クロイスはまだ生き残っている。――――”創られた至宝”を使ってゼムリア大陸を支配する為にな。」
「”至宝”…………?」
「…………………………」
ヴァイスの説明を聞いたガイウスは不思議そうな表情をし、サラは目を細めて黙り込み
「あ、あの〜……どういう事でしょうか?」
「できれば詳しい説明をして頂きたい。」
エリオットは恐る恐る尋ね、ラウラは静かな表情でヴァイスを見つめて言った。そしてヴァイスはマリアベルがしようとしている事や”D∴G教団”やIBCの関係も含めて説明した。
「ええっ!?”七の至宝(セプト=テリオン)”の一つがかつてクロスベルに存在した上、IBCの創設者がその代替品を作った上、さらに古代の錬金術師は彼らの事だったんですか!?」
説明を聞いたトマス教官は驚き
「何だかお伽話を聞いているような気分ですわ…………」
「あのIBCの創設者の一族が裏でそのような事をそんな昔から企んでいたとは………」
メアリー教官とベアトリクス教官は信じられない表情をし
「まさかかの”教団”とIBCが繋がっていたとは……!奴等の大元の資金源は各国の腐敗した有力者達ではなく、IBCだったのか!」
ゼクス中将は怒りの表情で呟き
「……それでヴァイスハイト陛下。Z組の生徒達に何をしてほしいのですか?」
目を伏せて考え込んでいたヴァンダイク学院長は真剣な表情でヴァイスを見つめて尋ねた。
「彼らにして欲しい事は唯一つ。俺のかつての部下達――――クロスベル警察”特務支援課”が大切にしている”至宝”として創られた少女――――キーア奪還の援護、そしてできれば魔女マリアベルの討伐だ。人の手で”因果”を操らせる等、あってはならぬ事だ。向こうの戦力も充分だと思うが、戦力は多ければ多いほどいい。」
「Z組に彼らの手伝いを…………フッ、まさかこんな形で彼らとZ組の生徒達が顔を合わせる事になるなんてね。――――それでどうだい?やってくれるかい?恐らくその実習が”エレボニア帝国に所属するトールズ士官学院”としての特科クラスZ組”最期の特別実習”になるだろう。」
ヴァイスの答えを聞いたオリヴァルト皇子は驚いた後口元に笑みを浮かべ、そして真剣な表情でアリサ達を見回して尋ねた。するとアリサ達は互いの顔を見合わせ
「はいっ!!」
全員同時に頷いた。
「……ヴァイスハイト陛下。生徒達だけにそのような決戦地へ行かせるのは危険すぎます。相手は”風の剣聖”に加えて、”赤の戦鬼(
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