外伝〜”放蕩皇子”オリヴァルト・ライゼ・アルノール〜
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すか?」
プリネは真剣な表情でオリヴァルト皇子を見つめて尋ねた。
「ああ。……アルフィン、セドリック。君達も既にそのつもりだからこそ、ヴァイス達と共にいるのだろう?」
「…………はい。」
「……すみません、兄上。僕達だけで勝手な判断をしてしまって…………」
オリヴァルト皇子に視線を向けられたアルフィン皇女とセドリック皇子はそれぞれ静かな表情で答えた。
「君達がそう決めたのならボクからは言う事はないよ。恐らく父上達も既にここまで攻め込まれてしまったら、無駄な血を流さない為にも同じ判断をくだされるだろうしね。―――それで。ボク達アルノール家は今後どうなるのかな、ヴァイス………いや、”クロスベル皇帝”ヴァイスハイト陛下と言った方がいいかな?」
「別に今まで通りの呼び方で構わん。お前達アルノール家に関してだが―――――」
そしてヴァイスはオリヴァルト皇子達にアルノール家が今後どうなるかについて説明した。
「アルフィン皇女がそのような事を提案されるとは…………」
「………………」
「少し見ない内に随分と成長されましたな………」
説明を聞いたゼクス中将は驚き、ミュラー少佐は信じられない表情でアルフィン皇女を見つめ、オーラフ中将は驚きの表情で呟き
「…………なるほど。フッ、君にならアルフィンとセドリックを任せても安心だな。例え敗戦国の姫君とはいえ、女性の涙が大嫌いな君の事だからアルフィンを大切にするし、アルフィンの願い通りセドリックを立派な為政者へと育ててくれるのだろう?」
オリヴァルト皇子は静かな表情で頷いた後、口元に笑みを浮かべてヴァイスを見つめ
「ああ。最初聞いた時は内心、驚いたぞ。弟の為とはいえ、そこまで考え付いていた上、覚悟もできていたとはな。」
見つめられたヴァイスは頷いて答えた。
「ハッハッハッ!なんせ自慢の妹だからね♪いや〜、これで唯一の心配事がなくなって安心したよ。おかげでボクは気楽に以前のように不世出の天才にして漂泊の演奏家であるオリビエ・レンハイムとして活動できるからね♪今度は大陸中を回って、大陸に住まう皆に愛を伝えないとね♪いや、まてよ……?リウイ陛下達に頼んで異世界に行って、異世界で活動するのもアリだな♪」
「…………宿題も片付けられなかった貴様にそんな事をさせると思っているのか?ヴァイス殿、このタワケは一生死ぬまで馬車馬のようにこき使ってくれて構わん。」
笑顔で答えたオリヴァルト皇子の言葉を聞いたミュラー少佐は顔に青筋を立てて呟き
「ミュラー君、ヒドイ!……ハッ!それもまた君の愛なのかい!?」
オリヴァルト皇子は叫んだ後酔いしれた表情でミュラー少佐を見つめた。
「…………今この場でエレボニア国民を代表して、
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