外伝〜”放蕩皇子”オリヴァルト・ライゼ・アルノール〜
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……それにアルフィン皇女も……」
ミュラー少佐は顔に青筋を立て、ゼクス中将は疲れた表情で溜息を吐いた。
「ヴァイス、一体どうやって”氷”の心を溶かしたのか、後で詳しく聞かせてもらってもいいかい♪」
「フッ……他ならぬお前の頼みならいいだろう。」
そして笑顔で尋ねてきたオリヴァルト皇子の言葉を聞いたヴァイスは口元に笑みを浮かべ
「お二方とも、もうこれ以上は止めて下さい!!」
クレアは顔を真っ赤にして二人を睨んで怒鳴った。
「アハハ……あの二人は相変わらずですね……」
「ええ…………二人ともある意味大物ですね……」
その様子を見ていたツーヤとリアンヌは苦笑した。
「いや〜、まさか君のそんな顔を見れるなんてね♪すっかりヴァイスに骨抜きにされたようだねえ?フフ、昨夜は一体どんな熱い夜だったのかな?」
一方クレアの様子を見たオリヴァルト皇子は酔いしれた表情をし
「そうでしょう!?あたしも一瞬別人かと思いましたよ♪ホント、昨夜は一体どんなことがあったのか非常に気になりますよねえ?」
サラは頷いた後口元をニヤニヤさせながらクレアを見つめ
「クッ…………!」
見つめられたクレアは悔しそうな表情で身体を震わせて顔を真っ赤にしていた。
「ほ、本来なら重苦しい雰囲気になるはずなのに、何だか脱力するような事ばかり起こっている気がするな……」
「ア、アハハ……で、でも重苦しい雰囲気になるよりはよっぽど良いと思うよ?」
一連の流れを見ていたジョルジュは表情を引き攣らせ、トワは冷や汗をかいて苦笑していた。
「フフ…………――――さてと。オリヴァルト皇子、おふざけはそこまでにして、私達を尋ねてきた理由を聞きましょうか。何故、投降をしてきたのですか?」
ヴァイス達の一連の流れを微笑みながら見ていたプリネは真剣な表情になってオリヴァルト皇子を見つめた。するとその場に静寂が訪れた。
「――――今起こっているエレボニア内での”全ての戦争”を終結させるために投降しに来たのさ。―――エレボニア皇族たるボクが連合側に降伏する事でエレボニア帝国は事実上滅び…………”自国領に巣食う反乱分子を滅ぼす為に”残りの”貴族派”と”革命派”を連合側が全て掃討し、元エレボニア領に住まう人々に平和を訪れさせてくれる事を願うと同時に元エレボニア領に住まう人々の連合側に対する反抗の意志を少しでも防ぐ為にね。」
オリヴァルト皇子は静かな表情で答えた。
「お兄様……」
「兄上……」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたアルフィン皇女とセドリック皇子は静かな表情でオリヴァルト皇子を見つめ
「それは……オリヴァルト皇子もエレボニア帝国が滅ぶことを受け入れたと判断してよいので
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