外伝〜アルノール家の謝罪〜
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せんっ!」
「クロスベルの民達を脅す為に”列車砲”を提供し…………あまつさえ一部の社員達の暴走で内戦に加担した私達”ラインフォルトグループ”にも責任があります……!本当に申し訳ありませんっ!」
ユーシスとマキアス、アリサはそれぞれ頭を深く下げて答え、続くようにその場にいるメンフィルやクロスベル関係の者達を除いた者達も続くように頭を下げて謝罪の言葉を次々と言った。
「「…………………………」」
その様子を見たプリネとレーヴェは目を伏せて黙り込んでいた。
「……どうか顔をお上げ下さい、セドリック殿下、アルフィン皇女。むしろ責められるべきは一つに纏まり切れなかったエレボニアに住まう全ての人々です。殿下達だけの責任ではありませぬ。」
「……ありがとうございます。皆さんにそう言って頂けるだけでも少しだけ気が楽になります。」
「―――――メンフィル、クロスベル共にエレボニアに住まう人々を虐げない事はここにいるヴァイスハイト陛下と現在バリアハートに駐屯しているリウイ陛下が確約してくれましたので、それほど酷い状況になる事にはならないと思われるのでご安心下さい。」
ヴァンダイク学院長の言葉を聞いたセドリック皇子とアルフィン皇女はそれぞれ顔を上げて答えた。
「…………お二人……いえ、アルノール家は今後どうなるのですか?」
二人の答えを聞いたマカロフ教官は複雑そうな表情で尋ね
「――――戦争終結後父上達が”無事”なら保護して頂き、”貴賓”として扱ってくれるそうです。そして僕とアルフィンはヴァイスハイト陛下の元で皇族として一から鍛え直して頂く事になりまして…………何れ僕が一人前の皇族となったその時、元エレボニア領の領主として任命される事になるそうです。」
「そして私はヴァイスハイト陛下の側室として嫁ぐ事になっております。……セドリックを立派な為政者に育てて頂く条件として、そのようにして頂く事を私が提案しましたので。」
「ええっ!?ア、アルフィン皇女が……!?」
「侵略した国の皇に嫁ぐなんて普通に考えてありえない…………」
セドリック皇子とアルフィン皇女の答えを聞いたエリオットは驚き、フィーは信じられない表情をし
「そ、その……アルフィン皇女は平気なのですか…………?祖国を侵略した国の皇の元に嫁ぐなんて……」
メアリー教官はヴァイスを気にしながら恐る恐ると言った様子で尋ねた。
「失敬な。こう見えても俺に嫁ぐ女性は皆、幸せにする主義だ。アルフィン皇女も必ずや幸せにしてみせよう。」
するとヴァイスは口元に笑みを浮かべて答え
「フフ…………ヴァイスハイト陛下自身もこう仰っているので心配しないで下さい。それにまだ接した時間は短く、ヴァイスハイト陛下の全ては知りません
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