外伝〜トールズ士官学院の未来〜
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い表情をしている中ユーシスは声を上げ、ハインリッヒ教官は表情を青褪めさせ、マキアスは厳しい表情で呟き、ヴァンダイク学院長とベアトリクス教官は重々しい様子を纏って呟いた。
「……プリネ姫。少し質問したい事があるのだが、いいだろうか?」
その時、ガイウスがプリネを見つめて尋ね
「どうぞ。」
「……”ノルド高原”はどうなるのだろうか。」
「”ノルド高原”…………―――もしかして、貴方は”ノルドの民”なのですか?」
ガイウスの言葉を聞いたプリネは考え込んだ後ある事に気付いてガイウスを見つめて尋ねた。
「……そうだ。」
「そうでしたか。”ノルド高原”に関してはどの国にも所属しないという形にする事をメンフィルとクロスベルの間で決められています。―――無論”ノルドの民”達がこちらとの交友を望むのなら拒みはしませんし、だからと言って領有権を主張するつもりもありません。」
「…………?二大国に戦争を仕掛けているのに、何故”ノルド高原”は放置するのだ?」
プリネの答えを聞いたガイウスは不思議そうな表情で尋ねた。
「フフ……―――何でもギュランドロス陛下達はヴァイスハイト陛下と出会う前、”ノルド高原”にも訪れた事があり、かの高原の素晴らしさをヴァイスハイト陛下やお父様―――リウイ陛下達にも語ったそうでして……ギュランドロス陛下の希望もあり、”ノルド高原”はそっとして置く事にしたのです。」
「ギュランドロス…………?―――まさか。あの人達が……!?」
「ええっ!?」
「ガイウスは知っているのか?」
プリネの答えを聞いて考え込んだ後驚きの表情で言ったガイウスの言葉を聞いたエリオットは驚き、ラウラは尋ねた。
「ああ。―――2年前くらいだったな。ゼクス中将がゼンダー門に来る少し前なんだが……父さん達が高原で魔獣に囲まれていた時、突如光と共に現れて魔獣達を一瞬で殲滅した父さん達の命の恩人で1週間ぐらい集落で俺達と一緒に暮らしていた4人組の旅人だったんだが…………確か今までいた世界とは違うと言っていたな……」
「……という事は”六銃士”の内、4人は異世界出身……」
ガイウスの説明を聞いたフィーは静かに呟き
「それでその後はどうなったのですか?」
エマはガイウスを見つめて尋ね
「俺達が知っている限りの一般常識を学んだ後、今まで世話になった”お礼”だと言って高価な宝石を父さんに渡した後集落から去って行ったんだ。不思議だけど、今でも強く印象に残る人達だったな…………まさかあの人が王になるなんて……」
尋ねられたガイウスは頷いた後驚きの表情をした。
「しかしそうなるとカルバードに関してはどうするのですか?”ノルド高原”はカルバードと領有権を争っているのです
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