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Blue Rose
第二十二話 心と身体その六

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「膿んで余計に酷くなるわ」
「それで心が歪むんですね」
「そうなるわ」
「だからですか」
「いい恋愛をすることよ」
「相手が男の子でも女の子でもですね」
「そうするべきよ」
 絶対にという言葉だった。
「それが心の財産になるから」
「僕の心にも」
「悪い恋愛は暴力と同じなのかしらね」
「人の心を傷付けるからですか」
「ええ、暴力を振るう人との恋愛は勿論ね」
 DV、それは言うまでもなくというのだ。
「駄目よ」
「悪い恋愛の最たるものですね」
「暴力を振るう人間は最低よ」
 言うまでもなくという言葉だった。
「それだけでね」
「そうした人とはですね」
「間違っても付き合っては駄目だし」
「好きになってもですね」
「いけないわ」
「いい人を好きになるべきですね」
「ダメンズって言葉があったけれど」
 とある漫画から生まれた言葉をだ、看護士は優花に話してそこからも話した。話す間にも掃除は進んでいて部屋はどんどん奇麗になっている。
「実際にね」
「そうした人はですね」
「いるのよ」 
「暴力を振るう人は」
「そのダメンズの中でも下の下以下ね」
 つまり最低だというのだ。
「色々なタイプのダメンズがいるけれどね」
「その中でもですね」
「本当に最低よ、私は幸いダメンズを好きになったことはないけれど」
「暴力を振るう人はそうした人達の中でも」
「絶対に駄目な人よ」
 なってもいけないしましてや好きになってもというのだ。
「いいわね」
「僕自身の為にもですか」
「そう、ただダメンズは色々なタイプがあって」
「暴力を振るう人以外にも」
「働かないで口と態度だけ図々しくて偉そうな人とかね」
「そういう人いますよね」
「自分には甘くて他人には厳しい人とかね」
 実際にこうしたタイプは人の世にいると嫌でも見る。
「いるでしょ」
「何処でもいますね」
「アーチスト気取っていて碌に活動もしない紐とかね」
「そうした人もいるんですね」
「とにかく本当に色々なタイプがいるのよ」
 一口にダメンズと言ってもというのだ。
「これがね」
「そしてそうした人達はね」
「好きにならない」
「これは男の子だけじゃなくてもね」
「女の子もですね」
 優花の場合は同性になる、女の子になった後では。
「そうした娘は好きになってはいけないんですね」
「恋愛感情はわからないけれどね」
「誰だ誰を好きになるのか」
「そう、わからないけれど」
「そうした人を好きになってしまうこともありますね」
「そうよ、けれど出来るだけね」
 そうした輩は好きになるなというのだ。
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