114部分:第十四話 死者の顔その一
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こうしてジークが出陣することとなった。彼が宮殿を出る時に他の八大公達が見送っていた。神殿を思わせる柱が並ぶその前に集まり今その階段を降りようとするジークに声をかけたのである。
「ジークよ」
「何だ、カナンよ」
「一つ言っておく」
彼は冷静な声でカナンに告げてきた。
「わかっていると思うが黄金聖闘士の強さはかなりのものだ」
「そのようだな」
既に知っていると言わんばかりの口調であった。
「貴様程の男が分けるのだからな」
「キャンサーのデスマスク」
カナンの脳裏に実際にデスマスクの顔が浮かぶ。あの不敵な笑みと共に。
「その強さは尋常なものではなかった」
「同志達のうち五人が瞬く間にあの男によって倒されたのだったな」
「そのうえで私と分けたのだ」
「面白い話だ」
ここでジークは笑ってみせてきた。クールな笑みだった。
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