装甲車両解説(日本編)その2
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ープ)の代わりとしても使用されている。そのため、使用部隊からは「車体が大きくて重い」、「防弾性向上のためにフロントガラスが2分割され、中央にピラーが走っているために視界(特に左方の)が悪い」、「エンジンの騒音とタイヤの振動が大きく、椅子の悪さも相俟って、
長距離移動時の疲労がジープより更に大きい」などの、ジープと比較しての不満が出ている。乗車人数が少ないので、
同じ人数を運ぶためにはより多くの車両が必要となる。
そのため、東日本大震災の際には、災害派遣されたLAVをメインに装備する部隊が、駐車スペースの確保に苦労するという事態も生じた。ただし、エアコンの効きはジープより良好であると言われている。また、燃費が悪いため、燃料補給や整備の負担が大きいとの声もある。一方、
戦闘車両としては、
車内が狭いために4名分の装備が収まらないという問題が指摘されている。
また、重心が高く横転しやすいとの指摘があるのに対しては「最近の装輪装甲車両全般がその傾向にある」としながらも、不整地走行能力は他の装輪装甲車両と比較しても悪いと評価する自衛官もいる。自衛隊の海外活動では頻繁に使用されており、現在までにイラク派遣、ハイチPKO、南スーダンPKO、ソマリア沖海賊の対策部隊派遣などに参加している。そして自衛隊特地派遣部隊が現地に持ち込んだ車両の一つで、
現地では純粋な偵察任務や巡回任務などに利用されている。
「輸送防護車」(40両)
全長:7.2m
全幅:2.5m
全高:2.65m
重量:14.5t
装甲:STANAG 4569レベル1以上Vハル、モノコック構造
主武装:機関銃3丁(前方×1、後方×2)
エンジン:キャタピラー 3126E 7.2L6気筒ターボチャージド・ディーゼル
最大速度:100km/h
航続距離:800km以上
乗員数:操縦士1名 戦闘員10名
輸送防護車は、オーストラリアで開発された装輪装甲車(歩兵機動車、MRAP)のブッシュマスターを、中央即応集団が海外での邦人救出活動に使用する車両として輸送防護車の名称で採用したものだ。
イラク戦争やアフガニスタン紛争に参加しており、実戦でIED(即席爆発装置)に対する耐性を実証している。アメリカ軍のMRAP計画(耐地雷/待ち伏せ防御)の車種としては最終的に選定されなかったが、開発国のオーストラリア陸軍および空軍のみならず、オランダ陸軍やイギリス陸軍などでも運用されている。
ブッシュマスターの原型になったのはアデレードにあるペリーエンジニアリング社が、アイルランドのティモニー・テクノロジー社の技術協力のもとで開発した車両で、このライセンス権を購入したタレス・オーストラリア社
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