装甲車両解説(日本編)その2
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離:600km
乗員数:4名(上面ハッチを開け、後部座席間に機関銃手を座らせた場合は5名)
軽装甲機動車は、
陸上自衛隊と航空自衛隊に配備されている装輪装甲車である。陸上自衛隊初の4×4型装輪式装甲車である。本車の開発はこれまで82式指揮通信車、87式偵察警戒車、96式装輪装甲車など陸上自衛隊の装輪式装甲車の開発を一手に担ってきた小松製作所が担当している。普通科などの隊員の防御力と移動力を向上させるのが目的の装甲車であり、
性能や想定する任務は、歩兵機動車(Infantry mobility vehicle=IMV)に類する。また航空自衛隊も、基地警備用に採用している。
陸上自衛隊では軽装甲機動車を普通科の各分隊に2両ずつ配備し、相互支援を行う運用法を想定している。これは敵がゲリラコマンドによる浸透戦術を使ってくるような場合、従来のように分隊全員(7〜8名)が1両の車両に乗車して行動するよりも、3〜4名ずつに分散して乗車した方が、敵の動きに柔軟に対応することができるという考え方に基づく。
軽装甲機動車の車体は通常の装甲車と同じく圧延鋼板の溶接構造であるが、装甲材質については通常の装甲車に多く用いられる防弾鋼板ではなく、よりコストの安い民生用の高張力鋼板(といってもかなり高グレードで強度の高いもの)が用いられている。車体寸法は、陸上自衛隊が保有するCH-47大型輸送ヘリに2両搭載できるようコンパクトに設計されている。
また本車は、パラシュートによる空中投下も可能である。
軽装甲機動車は外観やサイズがフランス陸軍のVBL装甲車とよく似ており、しばしば比較対象として挙げられるが、両者は開発の経緯やコンセプトが異なっており模倣したという指摘は間違いである。
軽装甲機動車の方が重量もサイズもやや大きい。乗員室前面のウィンドウは台形のやや小型のものが2つ設けられているが、これは視界がやや狭くなる代わりに乗員室の構造強度を高めており、VBL装甲車の前面ウィンドウも同様のデザインになっている。タイアは、ブリヂストン製のランフラット・タイアを履いている。
軽装甲機動車の装甲防御力は車体前面が12.7mm重機関銃弾の直撃に耐えられる程度、車体側面は7.62mmライフル弾の直撃に耐えられる程度とされている。
車体重量が4.5tということから考えると軽装甲機動車の装甲厚は前面が10〜15mm程度、側面が8〜12mm程度と推測される。
ちなみにVBL装甲車の装甲厚は5〜12mmで、
装甲防御力は軽装甲機動車と同程度といわれる。
軽装甲機動車には車体の左右側面に各2枚ずつと車体後面に乗降用のドアが設けられており、それぞれのドアには防弾ガラス製の窓が備えられている。車体側面ドアの窓については、
上方に開いて
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