装甲車両解説(日本編)その2
[5/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
防弾鋼板の全溶接構造で、砲塔内右側に車長、左側に砲手が搭乗する。
車長、砲手、操縦士、前部偵察員、後部偵察員の5名が乗車する。車体前部右側に操縦士が、左側に前部偵察員が、車体中央部の砲塔右側に車長が、左側に砲手が配置される。砲塔直後の車体後部左側に後ろ向きに後部偵察員が乗車する。後部偵察員はペリスコープや車体後面左側に備わるTVカメラにて後方監視を行う。
また、操縦士及び砲手用に微光暗視装置を搭載している。
車長、砲手、操縦士、前部偵察員の席の上面に各々専用のハッチがある。偵察用に砲塔に地上レーダーを搭載可能である。
砲塔上面には右側に6基のペリスコープを備えた車長用キューポラ、左側に砲手用ハッチがそれぞれ設けられている。また砲塔の左右側面には、3連装または4連装の発煙弾発射機が各1基ずつ装備されている。兵装には威力偵察や警戒任務に用いるため、NATO諸国などで広く使用されているスイスのエリコン社製の80口径25mm機関砲KBA-B02を、
日本製鋼所でライセンス生産したものが搭載されている。
25mm機関砲KBA-B02はガス圧作動、二重給弾方式の機関砲で、
弾種選択レバーの操作によって徹甲弾系と榴弾系を切り替えられるようになっている。APDS(装弾筒付徹甲弾)を使用した場合砲口初速は1335m/秒で、射距離2000mで傾斜角30度の30mm厚装甲板を貫徹する能力があり、
対地・対空のどちらにも使用できる。
主砲の俯仰角は−10〜+45度だが、後方約110度の範囲は俯角が取れない。
主砲の右側には、
74式車載7.62mm機関銃が同軸に装備されている。その他の性能は、概ね82式指揮通信車と同じである。なお特殊装置として、操縦手および砲手用に微光暗視装置を搭載している。87式偵察警戒車は車両の性格としてはスペインのVEC装甲偵察車に良く似ており、
最先端でも独創的でもないが平均的な水準の車両といえるだろう。自衛隊特地派遣部隊が現地に持ち込んだ車両の一つであり、現地では威力偵察任務において使用されている。
「96式装輪装甲車」(780両)
全長:6.85m
全幅:2.5m
全高:1.85m
重量:14.5t
装甲:圧延鋼板
主武装:RWS式12.7mm重機関銃M2(2100発)&96式40mm自動擲弾銃(600発)
エンジン:三菱6D40 4ストローク直列6気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル
最大速度:100km/h
航続距離:600km
乗員数:2名+12名
96式装輪装甲車とは、陸上自衛隊が60式装甲車、73式装甲車の後継車両として1992年(平成4年)から小松製作所が開発を開始し、1996年(平成8
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ